パナソニック システムソリューションズ ジャパンは7月9日に、顔認証クラウドサービスの顔認証エンジンの新バージョンをクラウドサービスとして提供開始する。「顔認証SaaSプラットフォーム“KPASクラウド”」と「顔認証APIスタンダードエディション」において、一度に照合可能な人数を15万人に拡大し、本人認証エラーも7分の1に低減させたという。

  • マスク着用時の顔照合プロセス

【関連記事】
≪NTT Comとパナソニック、顔認証を統合IDとする事業共創を開始≫
≪三井不動産とパナソニックが顔認証技術を活用したセルフレジ決済≫

新サービスの利用により、大規模なイベントや大型施設での受付対応において業務効率を向上できる。また、マスク着用時の対応も強化し、同社の社内評価で認証率99.9%の実現に加え、照度変化や顔の向き、角度変動があった場合でもマスク着用者に対する本人認証エラーを、同社の従来比3分の1以下に低減したという。

同サービスでは、同社の顔認証エンジンの特徴という認証精度とロバスト性(顔認証にとって不利な条件による認証結果への影響の抑制)をさらに高いレベルで両立させることで、認証率を向上させたとしている。

入退システムのような高い認証精度を必要とする用途や、防犯システムなど高い環境適応が必要な用途でも、顔認証を利用することが可能。なお同社によると、同社の顔認証技術はNIST(米国国立標準技術研究所)が5月24日に発行した「FRVT 1:1」の「Ongoing Face Recognition Vendor Test」において、世界最高水準の評価結果を得ているという。