GoogleはFLoC (Federated Learning of Cohorts)が広告業界による過剰なユーザートラッキングを抑制し、ユーザーにとっても広告業界に取っても利益のある方法になると考えている。しかし、現在開発が進められているこの技術に対する業界の反応はやや否定的だ。

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Web CMSで最大のシェアを持つWordPressは先月、Googleが進めているFLoCをデフォルトで無効化するという提案を行った。そして今回、Web CMSで3位のJoomlaと6位のDrupalも同様の動きを見せた。

WebブラウザのBraveとVivaldiも、Google FLoCをデフォルトで無効化する旨を発表している。

Google FLoCに対する批判の内容は多分に技術的要素を含むため、こうした技術に詳しくないユーザーにとっては、何が問題になっているのかを理解することが難しい面がある。FLoCの問題点を説明しているさまざまな資料があるが、電子フロンティア財団(EFF: Electronic Frontier Foundation)がまとめた次のページの内容がわかりやすい。

今のところGoogleがFLoCの取り組みを中止する強い兆候は見られない。今後しばらくはChromeによるFLoCの利用と、デフォルトでFLoCの機能を無効化するサービスという2つの状態が続く可能性がある。FLoCを取り巻く状況が今度どのように推移していくか、その動向が注目される。