SEAJおよびSEMIによると、2021年4月における半導体製造装置市場は、日本製、北米製ともに2か月連続で過去最高を記録したという。4月の日本製製造装置市場は前年同月比35.5%増、前月比17.2%増の2820億5400万円、北米製製造装置市場は前年同月比49.5%増、前月比4.1%増の34億950万ドルを記録となったという。

2021年3月以降、日米ともに半導体製造装置の売上高が急騰している。こうした動きを受けてSEAJは、「半導体製造装置は、これまでとは違う一段上の市場レベルに達した」との見解を述べている。

また、SEMIの最高経営責任者(CEO)であるAjit Manocha氏も「半導体製造装置メーカーは、業界が幅広いエンドマーケットセグメントにわたり加速する半導体需要に対応するために増産に取り組んでいるため、着実な成長を記録し続けている」と述べている。現在、半導体製造装置の最大市場は中国で、次いで台湾や韓国となっている。日本の半導体製造装置大手である東京エレクトロンや米国の半導体製造装置大手のApplied Materialsにおける国別売上高シェア(2020年)を見ると、ともに中国が最大市場となっており、米国政府による中国企業への制裁の影響は事実上まったく感じられない状況となっている。

  • SEAJ

    日本製半導体製造装置の月次売上高(3カ月移動平均)の推移(日本製は日本に本社を置く企業の国内および海外工場製のこと) (出所:SEAJ)

  • SEMI

    米国製半導体製造装置の月次売上高(3カ月移動平均)の推移(米国製は米国に本社を置く企業の国内および海外工場製のこと) (出所:SEMI)