NTTデータは4月26日、保険、スマートシティなど複数業界の大手企業と連携して、クラウド型健康管理ソリューション「Health Data Bank(ヘルスデータバンク)」の「バイタル測定サービス」の有用性検証を開始すると発表した。2021年4月26日~6月30日の期間実施される。
同サービスは、スマートフォンカメラでの顔撮影により測定した心拍数、ストレスレベルなどの推定値を活用して、「個人の健康管理」や「企業の社員ストレスケア、顧客接点強化」等を支援するもの。
同検証では、各企業がそれぞれのユースケースで同サービスを試行運用し、実業務における有用性を検証する。NTTデータは、同検証結果を踏まえ、2021年7月を目途に同サービスの商用提供を開始する予定だ。
主な参加企業は以下の通り。
Health Data Bankの「バイタル測定サービス」において、個人はスマートフォン上にダウンロードした「バイタル測定アプリケーション」を使用し、スマートフォンカメラで顔を撮影してバイタルデータの推定値を測定する。同アプリケーションの画面上に表示される測定結果や推移グラフを参照することで、自身の健康状態を過去の履歴とともに確認することが可能となる。
企業も、Health Data Bankのデータベースで管理されている測定結果およびその他の情報(ストレスチェックやパルスサーベイの結果など)より高ストレス者を抽出することができる。業務見直しなどの改善アクションにつなげることで、ストレスケアを要する社員の早期発見・対応が可能だ。
また、Health Data Bankのデータベースで管理されている測定結果などと自社で管理している顧客情報等を組み合わせて分析することで、顧客の健康状態に応じた最適商品のリコメンドや商品効果のモニタリングなどが実現されるとのことだ。