出光興産は2月16日、タジマモーターの関連会社であるタジマEVに出資し、商号を変更する形で、超小型EVなどの次世代モビリティおよびサービスの開発を行う「出光タジマEV」を2021年4月に設立することを発表した。
出光タジマEVは、出光興産が開発を進めている軽量素材とタジマモーターが開発・展開を行っているEV車両技術を組み合わせ、オリジナルな超小型EV車両を2021年10月に発表、2022年の発売を計画している。
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開発中の新型車両(提供:出光興産)
車両の販売には全国約6400か所に所在する出光興産のサービスステーションを活用する想定だ。また、車両販売だけでなく、サブスクリプションサービスや、バッテリーのリサイクル事業などサービスステーションを起点としたさまざまなモビリティサービスも展開予定だという。
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サービスステーションを起点とするモビリティサービスの広がり(提供:出光興産)
提供する超小型EVは、高齢者層や送り迎えなどを行う父兄層、近隣営業を行う営業職層、デリバリーサービス業者など"近距離を短時間で簡単に移動したい"というニーズを持つ層をターゲットに向けたもので、軽自動車より一回り小さく、小回りが利き、最高速度60km/h以下の車両となる予定だという。同社はこのようなニーズへの需要規模は、年間100万台に上ると想定しているという。
開発の背景には政府が掲げている「2050年カーボンニュートラル」構想があるとしており、EV普及のため、販売価格を150万円以内にする方針だとしている。
