パナソニックは11月16日、業務用空調機器を遠隔管理・集中コントロールできるクラウドサービス「AC Smart Cloud」を12月1日から提供開始すると発表した。クラウドアダプター(品番:CZ-10FUSC1)と接続した空調機器の運転状況を遠隔で一括管理できるほか、エネルギーの見える化、メンテナンス時期の通知、異常が発生した際のメール発信、省エネ制御などのサポート機能を提供する。クラウドアダプターの価格は税別で50万円。

  • 「AC Smart Cloud」を提供開始する

    「AC Smart Cloud」を提供開始する

新サービスは、クラウドアプリケーションでサービスを提供するため任意のパソコンやスマートフォン、タブレット端末による操作を可能とし、誰でも、どこからでも、容易に、多拠点で稼働する空調機器の一括管理を実現するという。

  • 左から多拠点一括管理イメージ、システム構成

    左から多拠点一括管理イメージ、システム構成

また、特別なソフトウェアやプラットフォームを必要としないため、パソコンでトラブルが発生した際の事業継続対策としても有効であり、万一、空調機器に異常が発生した際には任意のアドレスにお知らせメールを発信し、管理者の不安を解消するとしている。

基本機能は遠隔管理、遠隔制御、スケジュール管理、警報通知、省エネ制御としてe-CUT機能(設定温度自動リターンモード、消し忘れ防止モード、設定温度範囲制限モード、運転自動停止機能などを備えた同社製の空調省エネ制御機能)、デマンド制御機能を備え、接続台数は室内機で最大128台(室内外線接続が3系統以上の場合はクラウドアダプターが複数台必要)、室外機で60台。

今後、クラウドサーバに蓄積する業務用空調機器の運用データ分析を通じて、省エネ機能やメンテナンス効率化など、設備管理者の作業軽減や運用負担を軽減するサービスを拡充していく。