大日本印刷(DNP)は11月10日、EC(電子商取引)データ分析ツールの開発を手がけるProfitero(プロフィテロ)と提携し、同社のモール型ECサイト(ECモール)の販売データを分析するSaaS(Software as a Service)型プラットフォームサービスの提供を開始すると発表した。これにより、日本のECモールで食品飲料・日用品・エレクトロニクス製品等を販売する企業は、クラウド環境で同サービスを利用することができる。

プロフィテロが提供するECモール分析サービスは、世界50か国4000社以上の採用実績があり、アマゾンに代表されるECモールにおいて企業の商品売上拡大に貢献しているという。

また、世界8000以上のECモール情報から、AIモジュールを用いて自社商品と競合商品の価格推移、在庫有無、スポンサー、検索トレンドをはじめとした情報をタイムリーに取得し、事業を開始した2010年からの膨大な販売データなどを蓄積している。

顧客企業はSaaSモジュールを用いてECデータを多角的に分析することで、自社商品をECモール上の検索ページ上位に表示させる最適なSEO(Search Engine Optimization)戦略の立案、コンバージョン率アップを通した売上拡大を図ることが可能。

DNPはプロフィテロと連携し、これらのサービスを提供するとともに、DNPのEC関連サービスの掛け合わせや商品開発支援などにより、顧客企業の売上最大化に向けたサービスを拡大していく。

価格(税別)は1年間のサブスクリプション(期間利用)契約につき1000万円程度(サービス内容に応じて価格は変動)を想定している。