SCSKは7月27日、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止に向けた社会情勢を鑑み、自宅からオンラインで参加できるワークショップを東京大学大学院情報学環の山内研究室と共同開発し、新たな形のCAMPワークショップとして2020年8月に初めて開催すると発表した。

  • おうちCAMPのイメージイラスト

同社は次世代育成活動として、未来を担う子供たちを対象にしたワークショップである「CAMP(キャンプ、Children's Art Museum & Park)」を2001年から開催している。

同ワークショップは、グループでの共創活動を通じて多様な表現方法を学ぶと共に、多様な意見を持った仲間が集まることでその多様性を感じることができるという、子供たち向けのワークショップ活動とのこと。

通常は、会場に集まった子供同士がグループワークで創作活動を行うが、新型コロナウイルス感染拡大により現在は対面でのワークショップ開催が難しい状況のため、従来通りの生活ができない今だからこそ、子供たちにCAMPの活動を通じて新しい出会いや共創の楽しみを感じて欲しいと考え、オンラインワークショップを開発したとしている。

今回の「おうちCAMP ワークショップ『まぼろしツアー案内所』」は、同じ場所にいなくても子供たちが共創を楽しめるよう新規開発したプログラム。

オンラインでのグループワークやプレゼンテーションを通じて、子供たちは新しいコミュニケーションを体験する。グループでの共創活動による学びに加えて、普段は出会うことのない人々が全国各地から1つのワークショップに集合することで、新たなつながりが生まれることも期待できるとしている。

同ワークショップは、子供たちがオンラインで活動する「まぼろしツアー案内所」の一員となり、「まぼろしツアー」を企画するもの。

まずオンライン上でグループになり、ビデオ通話で相談しながら空想の観光地図を作る。さらに、観光スポットや特徴を考え、お勧めのツアーを企画する。

  • 空想の観光地図

続いて、家の中などにある身の回りの物の写真を撮り、その写真をコラージュして観光スポットのイメージを形作っていく。PC上で写真を切り貼りするだけなので、絵やイラストを描くのが苦手でも問題ないという。

  • 写真をコラージュして作った観光スポット

最後に、グループごとに作り上げたまぼろしツアーのプレゼン大会を実施する。

同ワークショップの開発にあたっては、「オンラインでもCAMPらしい」ことを前提にしたという。

同ワークショップの開催日は8月8日と9日の2日間。対象は小学4年生から中学3年生までで、定員は12人。ソフトウェアはZoomを使用する。

同社は今後も「おうちCAMP」としてオンラインワークショップを開発・開催し、「CAMPらしい、CAMPの楽しさ」をより多くの子供たちに体験してもらえるよう、活動を継続していくとしている。