竹中工務店は6月9日、建設現場をIoT(モノのインターネット)化するプラットフォームである「TSUNAGATE」(ツナゲート)を開発したと発表した。インターネット接続を可能にした仮設分電盤を介し、建設現場にネットワーク(無線LAN)環境を構築することで、多様なICTツールをクラウド管理システムに接続して一括管理できるというもの。

  • システム構成図

建設現場では通常、仮設電源線により工事用電力を供給しているが、仮設電源線を使用して通信できるという同プラットフォームの適用により、ネットワークカメラやデジタルサイネージなどのICTツールのために個別に通信用配線を用意する必要が無くなるという。

また、それらのICTツールの一括管理、照明の遠隔制御、センサー情報の収集など、建設現場におけるIoT化の実現を可能にするとしている。

なお同プラットフォームは、同社独自というIoT分電盤とカディンチェのクラウド技術の連携により実現したものとのこと。

同社は今後、同シリーズのラインアップを拡充し、建設現場におけるIoT化による省人化・生産性向上を目指すとしている。

また、日建リース工業を始めとするリース会社による建設業界への展開を行い、どの建築現場にも適用できる体制作りを進めるという。