NECは4月20日、24時間連続稼働が求められる設備監視や医療機関での利用に適したファクトリコンピュータエントリーモデル「FC-PMシリーズ」の新製品3機種「FC-P34W」「FC-P36K」「FC-P31X」の販売を同27日から開始すると発表した。価格は、いずれも税別でP34Wが29万3000円~、P36Kが23万1000円~、P31Xが18万8000円~。

  • 「FC-P34W」の外観

    「FC-P34W」の外観

新製品は、SSDの採用や新たにWindows Server OSをプリインストールしたモデルを追加し、処理性能を向上させるとともに、従来機種同様に3年間の長期供給と、供給終了から最大10年間の長期保守を実現しているという

主な特徴として、P34Wはインテル Xeon プロセッサ E-2124G(3.40GHz)、P36Kはインテル Core i3-8100 プロセッサ(3.60GHz)、P31Xはインテル Celeron プロセッサ G4900(3.10GHz)をそれぞれ搭載し、新製品は筐体サイズを変えずに、処理性能を従来比で1.3倍の向上を図っている。

また、従来のHDDに加えて、SSD(SATA:240GB/500GB)搭載モデルを用意し、FCシリーズとして初めて拡張スロット部分へのNVMeSSD(M.2型:100GB)の実装にも対応し、需要が拡大している画像データや各種ログデータの高速処理も可能としている。

従来のクライアントOSに加え、エントリーモデルとしては初となるサーバOSのプリインストールモデル「FC-P34W」を提供し、IoTの発展に伴い肥大化したデータの分散処理やセキュリティ対策などに向け、IoTシステムにおけるオンプレミスサーバとしての利用も可能。

さらに、耐環境性(動作温度5~40℃、耐振動、耐ノイズなど)や高信頼設計(長期供給部材の選定など)を前機種から継承するとともに、空冷効果の高い筐体構造により安定した24時間連続稼働が可能。加えて、3年間の長期供給と、供給終了から最大10年間の長期保守により、お客様システムの長期安定運用を支援するとしている。