Lattice Semiconductorは10月23日(米国時間)、同社のFPGA向けAI向けフレームワーク「SensAI」をアップデートしたこと、ならびに併せて新たなリファレンスデザインを開発したことを発表した。
今回のアップデートでは、コンパクトで効率の良いニューラルネットワークモデルをサポートし、エンベデッドビジョンアプリケーションで要求される高解像度・高フレームレートの画像を処理するために、より大きなモデルに対応する8ビット量子化のサポートやECP5 FPGAでのMobileNetとResNetニューラルネットワークモデルのサポートなどが実装され、これらにより、より正確なエッジアプリケーションでのAI性能の提供が可能になったと同社では説明している。
また、新たなリファレンスデザインを用いることで、sensAIユーザから要望が多かったマイクロフォンとAI/マシンラーニングを使用したヒューマンマシンインタフェースアプリケーション向けキーフレーズ検出や改良型の顔検出機能などを含むAIデザインを短期間で簡単に作成することができるようになるともしている。
なお、同社ではこれらを活用することで、プリンターやノートPCに対して接近する人物によるシステム起動や産業用スマートカメラによる欠陥検出などに対し、マイコンを用いず低消費電力かつ高精度なAI処理を容易に行うことが可能になるとしている。