NTT西日本は8月26日、顧客のビジネスゴールの達成に向けて、デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる共創ラボ「LINKSPARK」をグランフロント大阪に設立した。今後、同社はLINKSPARKを活用し、DXの推進をサポートするとともに、企業間のマッチングやデータ流通を促進することで、地域の新たな価値創出や発展に貢献していく考えだ。

  • 共創のイメージ

    共創のイメージ

LINKSPARKでは、NTT西日本の独自メソッド「AIBASE」(DX推進をサポートする共創プロセスを、Attention、Inspiration、Background、Advance、Share、Executionと定義し、その頭文字を取った造語)を活用し、DXをトータルコーディネートする。

同社のデジタル人材がデザイン思考を用いてDXにおいて取り組むべきテーマ設定を行うとともに、最新のデジタル技術活用方法を具体化することに加え、あらかじめ準備したAIツールや高セキュアなデータ保管、シームレスにクラウドを活用できる実証環境を提供することでDX推進をサポートするという。

具体的には金融、農業、製造業、官公庁など多岐にわたる分野の専門人材であるビジネスコンサルタントが課題を明確化し、DXテーマを設定する。

さらに、データ分析、機械学習について専門的なノウハウを保有するデータサイエンティスト・システムエンジニアがDXを推進。先進的な技術力を保有するスタートアップ/パートナー企業などとのマッチングにより、さまざまなビジネス知見での共創を実現するとしている。

また、課題にあわせた解決策を実現するため、試験利用可能なAIエンジンや機械学習、分析に用いる各種ソフトウェア、ハードウェアを提供。データセンターへ閉域接続することにより、セキュアなデータ保管が可能なほか、各種クラウドへLINKSPARKの試験環境をダイレクトに接続し、シームレスな連携ができるという。