昭文社と三菱地所コミュニティは、QRシールを使った道迷い早期発見サービス「おかえりQR」(昭文社運営)を、三菱地所コミュニティが管理する埼玉県内のマンション約1万戸に対して、アンケート回答者にクオカード500円分を進呈するなど優待販売を開始する(3月18日から5月31日)。

「おかえりQR」は貼り付けられたQRコードのシールをスマホで読み取るだけで、基本的に文字などを入力せずとも家族などユーザーにWebを通じて位置情報や状態を知らせられるサービス。昭文社が昨年10月より開始している。公式サイトにはその動作を確認できるQRが設置しているがスマホで読み取るだけで、「迷子発見/落とし物発見」、「交番に誘導/保護・待機します/発見連絡のみ」、「地図を確認(スマホのGPSオンの時)する」で送信という発見者に手間をかけさせない仕組みを搭載。高齢者や子どもの道迷い、ペットや落とし物などシールを携帯する物に貼るだけというQRの特性を活かしている。

現在は埼玉県内の郵便局(公式サイト)やAmazon/Rakutenなどオンラインショッピングサイトなど、ランドセルから小物までサイズの異なる3種類、23面セットで販売しているが、今回、三菱地所コミュニティが管理する埼玉県内のマンション約1万戸に対して優待販売を行うなど、同サービスを推し進める。両社は背景に、軽度認知症の高齢者を含むと800万人を超えるといわれるその数や、単純計算で約55万人がマンション居住であることなどを挙げ、 高齢化が進む中、「安全と安心」を提供できることを述べている。