仮想化環境に適したバックアップアプライアンス製品を提供するルーブリック・ジャパンは3月6日、都内で昨年11月に発表したデータセンターやクラウドなど環境を問わず、包括的なデータ管理を実現する単一のソフトウェアファブリックの最新版「Andes 5.0」の説明会を開催した。

同社では、2Uのアプライアンス製品「r6000シリーズ」に加え、サードパーティのハードウェア製品上で動作するソフトウェア、仮想アプライアンス、AWSやAzureなどクラウド上で動作するソフトウェアをラインアップとして揃えている。

最新版の主な機能として「Oracleデータベースのインスタントリカバリとクローン作成」「Oracleのポイントタイム(PIT)リカバリ」「NAS Direct Archiveによるスケール性とコスト削減」 「Office 365 Protection Polaris SaaS」「SAP HANAのポリシーによる保護」の5点を挙げている。

Oracleデータベースのインスタントリカバリとクローン作成については、大規模データベース環境を保護するには、従来は1つ1つにポリシーを作成していたため手間がかかっていた。同機能は1クリックにより、迅速なリストア、開発者や管理者が容易にセルフサービスでバックアップから払い出すことを可能としている。具体的には、ポリシー制御で自動的にデータベースをバックアップし、インスタントに復旧でき、テスト・開発環境のためにライブマウントできる。

  • 「Oracleデータベースのインスタントリカバリとクローン作成」の概

    「Oracleデータベースのインスタントリカバリとクローン作成」の概要

Oracleのポイントタイム(PIT)リカバリに関しては、スライドバーにより復旧地点をシンプルに選択が可能で、同社が自動的に復旧地点までのデータベースファイルを合成してリカバリを実施する。

  • 「Oracleのポイントタイム(PIT)リカバリ」の概要

    「Oracleのポイントタイム(PIT)リカバリ」の概要

NAS Direct Archiveによるスケール性とコスト削減では、大容量NASの場合、バックアップする際にバックアップストレージのコスト・時間を要することから、これを支援するため同社製品上にすべてのメタデータをインデックスし、希望するアーカイブ先にファイルをアップロードする。これにより、アーカイブ・コストの削減、迅速なファイル探知の検索・リストア、データの可搬性を担保できるという。

  • 「NAS Direct Archiveによるスケール性とコスト削減」の概要

    「NAS Direct Archiveによるスケール性とコスト削減」の概要

Office 365 Protection Polaris SaaSについては、同社のSaaSサービス「Polaris」がコントロールプレーンとして動作し、Office 365のEメールとカレンダーをAzure BLOBストレージにバックアップ。処理はデータプレーンとなるKubernetes data managementアプリケーションで顧客のAzureサブスクリプションに自動で展開・設定され、バックアップ・インデックス・リカバリすべてをクラウド上で完結するという。

  • 「Office 365 Protection Polaris SaaS」の概要

    「Office 365 Protection Polaris SaaS」の概要

SAP HANAのポリシーによる保護では、SAP HANA StuidoとCockpitからのBackintに統合DBAのワークフローに変更はなく、インテリジェントなログ管理によるポイントインタイムのリカバリ、ポリシー管理による自動的なレプリケーションとアーカイブを実現するとしている。

  • 「SAP HANAのポリシーによる保護」の概要

    「SAP HANAのポリシーによる保護」の概要

今後、同社における進化の方向性についてルーブリック・ジャパン シニアSEマネージャーの神近孝之氏は「われわれは、これまでオンプレミスの複雑なバックアップ環境をシンプル化し、その後はコピーデータマネジメント機能を搭載することでクラウド連携を実現している。ここまでの段階は競合他社も同様の機能を持っている。現状ではハイブリッドクラウド環境の全体管理、データセキュリティは可能としているため、その先はクラウド間DRやGDPRなどコンプライアンス向けの機能提供を予定している」と、力を込めていた。

  • ルーブリック・ジャパン シニアSEマネージャーの神近孝之氏

    ルーブリック・ジャパン シニアSEマネージャーの神近孝之氏

  • ルーブリックのロードマップ

    ルーブリックのロードマップ

日本市場の戦略

日本市場における戦略に関してはルーブリック・ジャパン チャネルディベロップメントマネージャーの永井弘訓氏が説明した。

  • ルーブリック・ジャパン チャネルディベロップメントマネージャーの永井弘訓氏

    ルーブリック・ジャパン チャネルディベロップメントマネージャーの永井弘訓氏

さらなる成長に向けて、同社ではチャネル支援の拡大によるベンダー認知の向上と提案機械の増加の促進、2019年度に開始するパトナープログラムの開始による支援強化、アライアンスパートナーとの連携拡大、日本語管理GUIの提供、日本語Webサイトなどローカライズの促進、外部向けの情報発信に取り組む。

パトナー施策では、セールスリード比率の拡大やパートナー・インサイドシェアの拡大、トレーニングの拡充、西日本および九州エリアのリセラー拡大(新規リセラー、既存リセラーの営業支援強化)、テクニカルアライアンスパートナーとの協業などを進める。

また、アライアンスパートナーが提供するソリューションとのコラボレーションにより、さらなる付加価値向上を図り、カテゴリーとしてはクラウド(クラウド連携)、ストレージ(データマネジメント)、ハードウェアプラットフォーム(ソフトウェア提供)となる。

さらに、Azureに注力し、Windows Server 2008/SQL Server 2008 EOSに対応するため、オンプレミスからMicrosoft Azureまで各種データを単一ソリューションにより直接保護および管理を可能にしたアクセラレーター「Rubrik Accelerator for Microsoft Azure」を提供していく方針だ。