NTTテクノクロスとタキイ種苗はIoTを活用したトマト農家への新しい栽培アドバイスの方法を開発するため共同実験を3月1日より開始すると発表した。

NTTテクノクロスが、ビニールハウスなどトマトの施設内に複数の温度・湿度センサーを設置し、無線ネットワーク(LPWA)を利用してデータを収集・蓄積。このデータをスマートフォンでリアルタイムに確認できるアプリケーションを開発する。

  • ビニールハウスに設置された温度・湿度センサー

タキイ種苗では、このアプリケーション利用して、農家にトマトのサイズや品質安定化のための適切な栽培アドバイス方法を検討する。

共同実験は、徳島県石井町の「Tファームいしい」で、3月1日~6月末まで実施する予定。

両者は今回の実験で得られるデータや開発されるアプリケーションをタキイ種苗が農家への栽培アドバイスに応用することで、出荷品質を満たした収量の1割向上を目指す。

  • 実験イメージ

そして、今後はIoTによって得られる農業データを活用し、環境制御や生産管理による収量アップ、栽培データ分析による高品質・ブランド化、作業工程の見える化・自動化などによる省力化に取り組むほか、AIなどの先端技術と栽培ノウハウを融合させた実験を実施するという。