2019年の年頭にあたり、レッドハットの代表取締役社長を務める望月弘一氏は、以下の年頭所感(抜粋)を発表した。

オープン・ハイブリッドクラウドは戦略から実践へ、お客様のデジタル変革を促進

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。



昨今、様々な先進テクノロジーの登場ならびに浸透を背景に、デジタル技術によって企業の既存ビジネス の枠組みを変え、新たな価値を創造するデジタル変革への取り組みが加速しています。それに伴い、取り 組みの効果最大化、継続を可能にする環境づくりの重要性も高まっています。

昨年はこうした環境を反映し、デジタル変革による新たなビジネス価値の創出に挑戦するお客様を支援し てまいりました。オープンで柔軟なインフラ環境の構築を実現するオープン・ハイブリッドクラウドを柱に掲 げ、関連製品群の提供に加え、各種セミナーや勉強会等を通じた価値訴求・認知向上に取り組みました。" Open Source Way"を取り込みながら企業文化や業務プロセスの変革、新たな技術の定着に貢献すべく、 お客様と密に連携し段階的に企業変革の実現を目指すプログラム、Red Hat Open Innovation Labsを国 内においてもスタートさせました。

また、パートナー様との協業も、Red Hat Enterprise LinuxやRed Hat Middlewareをはじめとした従来の製 品領域に加え、クラウド、コンテナ、自動化といった新たな領域においても加速し、堅調なOSビジネスに加 え、先進テクノロジー領域が伸長し、ビジネスにおいて素晴らしい一年となりました。

2019年は、マルチクラウド時代におけるお客様の最適なインフラ基盤投資の実現、コンテナを活用し、スピ ードと柔軟性を兼ね備えたアプリケーション基盤の構築、IT自動化による省力化・生産性向上の実現によ り、オープン・ハイブリッドクラウドの全国規模への普及拡大を目指して、下記の3領域に注力してまいります。

業種毎のチーム体制強化

さらなるビジネス環境の変化を受け、お客様の業種毎に専任の営業、プリセールス、コンサルタント、マー ケティング、サポートをも含めた混成チームを結成し、業種特性・ニーズを踏まえたOne Teamオペレーショ ンをお客様視点で展開してまいります。

Red Hat Open Innovation Labsの導入拡大

異業種参入や競争が激化する業界のお客様を中心に、Red Hat Open Innovation Labsの導入拡大を図り ます。アジャイル開発/DevOpsの手法を用いて、アプリケーションを迅速に構築、展開する知識と実行力を 習得することで、市場のニーズに即応する形で、新たなビジネスやサービスをスピーディーに展開すること が可能となります。

パートナー企業とのオープン・ハイブリッドクラウド実現に向けた協業を強化

レッドハットが提供するソリューションポートフォリオの拡大に伴い、パートナー様との協業はこれまで以上 に重要となります。オープン・ハイブリッドクラウドの実現に向け、ハイブリッドクラウド基盤、クラウドネイティブ・アプリケーション基盤、管理と自動化の領域において先進テクノロジー製品におけるパートナー様と の協業を全国規模で加速させてまいります。

企業のビジネスイノベーション創出への鍵として、オープンソースの重要性がさらに高まりつつあります。 それを実現するために、オープン・ハイブリッドクラウドは戦略から実践する段階に移りつつあります。レッ ドハットは引き続き、技術革新を担うお客様、開発者、パートナー企業の懸け橋となり、オープンソース活用を推進してまいります。

また多様性を尊重し、実力主義や透明性を重視するオープン・オーガニゼーションの考えに基づき、社員 が最大限の能力を発揮できる革新的な企業になるべく邁進いたします。

本年も引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。