日本ユニシスと会津喜多方グローバル倶楽部は、会津大学産学イノベーションセンター協力のもと、福島県喜多方市の飲食店、物販店舗、観光案内施設などにおいて、ブロックチェーン技術を活用した電子バウチャー(電子商品チケット)販売サービスの実証実験を開始したと発表した。期間は11月30日まで。

このサービスは、中小事業者でも商品やサービスの利用権を電子バウチャーとして容易に発行し、スマホアプリを介し電子バウチャーを地域内外で利用者に販売することを可能にするもの。

実証実験では、喜多方市内の実店舗で販売される商品やサービスの利用権をブロックチェーンにより電子バウチャーとして電子化することで、正当な保有者と有効な権利を保証し、地域内外で流通する新たな販売チャネルの有効性を検証する

喜多方ラーメンなどの飲食・物販事業者が電子バウチャーを発行、販売代理事業者は飲食・物販事業者の商品を組み合わせた電子バウチャーの周遊セットを作り販売し、利用者はスマホアプリ「キマ☆チケ」で電子バウチャーを購入、各店舗を巡り利用。また、利用者間での電子バウチャーの譲渡・交換を行う。

  • 実証実験の概要

これらの一連の流れを通し、地域事業者における販売促進の有効性の検証、地域事業者の店舗での運営の実現性、利用者の利便性の検証、利用者間での譲渡・交換による利用者拡大の検証を行う。

今後は、実証実験で得られた結果をもとに、会津喜多方グローバル倶楽部は、電子バウチャーを活用し、事業者が相互に連携した一店では実現できない商品作りや事業者が協調し地域全体でもてなす統合的な商品の提供など、中小事業者ならではの俊敏性や柔軟性を街全体で引き出す新たな地域経済の実現を目指す。