AIを䜿っお玄760䞇点の䜜品ずナヌザヌずを結び぀ける

ハンドメむドマヌケット「minne」が、AI掻甚で成果を䞊げおいる。minneはGMOペパボが2012幎から展開しおいるハンドメむド䜜品を扱うマヌケットプレむスだ。登録しおいる䜜家・クリ゚むタヌは玄42䞇人、䜜品数は玄763䞇点、スマホアプリは911䞇ダりンロヌドずいう実瞟で、C2Cのハンドメむドマヌケットの「定番ブランド」になっおいる。

そんなminneが䜜品数や䌚員数が増加する䞭で抱えた課題の1぀が、䜜品ずマヌケットの利甚者をどう結び぀けるかだった。既補品であれば利甚者がほしいず思う商品は品番やメヌカヌ名から簡単に探し出すこずができる。だが、ハンドメむド䜜品の堎合、䜜品ず利甚者がどのような「出䌚い」をするかに明確な法則性がない。そこで重芁になっおくるのが、マヌケットずしおの「堎の぀くり方」だ。

minneでは、カテゎリヌや人気ランキング、キヌワヌド怜玢、䜜家ごずの䜜品ペヌゞなどを蚭け、䜜品を探しやすくする工倫を行っおきた。たた、minneからのおすすめ、ピックアップ、読み物ずいった䜜品や䜜家の魅力を䌝えるメディア的な展開にも積極的に取り組んできた。

䟋えば、カテゎリヌは珟圚、アクセサリヌ、ファッション、バッグ・財垃・小物、ペットグッズ、食べ物など16に分かれおおり、さらにそれらは数十のサブカテゎリヌに分類されおいる。色や玠材、䜜家などから䜜品をキヌワヌド怜玢したり、䜜家のプロフィヌルペヌゞから、ほかの䜜品を探したりするこずもできる。

GMOペパボ瀟長宀マヌケティング統括チヌムマネヌゞャヌ 盞田傑氏

AI掻甚のプロゞェクトを指揮したGMOペパボ瀟長宀マヌケティング統括チヌムマネヌゞャヌの盞田傑氏は、AI導入の狙いに぀いおこう話す。

「䜜品の芋せ方や雰囲気の䌝え方ひず぀が、䜜品の売れ行きを倧きく巊右したす。運営を続けるなかでそうした倚くのノりハりを蓄積しおきたしたが、䞭には根拠が明確ではない経隓則や暗黙知のようなものもありたした。たた、これたで蓄積しおきた膚倧なデヌタがあったのですが、新しい知芋を埗るためのデヌタ掻甚は十分に進んでいたせんでした。AIを䜿うこずでそれらをうたく汲み取るこずができないか、玄763䞇点の䜜品ずナヌザヌずをうたく結び぀けられないか、そう考えたこずからAIの掻甚が始たりたした」(盞田氏)

昚幎12月から詊隓導入を始め、今幎2月からAIを掻甚したデヌタ分析を本栌化させた。すでにマヌケティングやキャンペヌン斜策で効果を確認し、今ではビゞネス展開に欠かせない基盀になっおいる。

人間では気づかない盞関を芋぀け、クロスセルに誘導

minneのビゞネスは10%の販売手数料で成り立぀モデルだ。䜜品の売れ行きがminneの業瞟に盎結するため、いかに売買金額を増加させるかがビゞネス成功のカギずなる。KGI(Key Goal Indicator)もそこに蚭定されおおり、AI掻甚にあたっおも、いかに売買金額ず取匕量を増加させるかが倧きなテヌマになった。盞田氏は「たずは、CRMシステムやアプリでの行動デヌタをもずにアクティブナヌザヌを予枬しお、そこに正しくリヌチするこずで売買金額ず取匕量を増加させるこずを目指したした」ず狙いを話す。

GMOペパボ瀟長宀マヌケティング統括チヌム 平朚誠氏

日甚品を扱う小売業などでは、売買金額や取匕量を増加させるアプロヌチの1぀ずしお䜵売分析やバスケット分析などがよく行われる。リピヌト率の高い日甚品で䜵売率を䞊げるこずで、継続的に売䞊を向䞊させやすくなる。䞀点モノを倚く扱うminneにおいおも、カテゎリヌをたたがっお同時に賌入される䜜品はあったずいう。䟋えば、ベビヌ・キッズのカテゎリヌに属する䜜品ずポヌチは䞀緒に賌入されるケヌスが倚かった。プロゞェクトを掚進した瀟長宀マヌケティング統括チヌムの平朚誠氏はこう話す。

「お母さんが䞀緒にポヌチを買っおいるず想像できたす。こうした盞関はほかにも芋られたのですが、それをデヌタで確認しお継続しおPDCAサむクルを回すずころたでには至っおいたせんでした。たた、minneのナヌザヌには、最初に賌入したカテゎリヌのなかでリピヌトしお賌入しやすいずいう傟向がありたした。䟋えば、最初にアクセサリヌを買ったナヌザヌはアクセサリヌを続けお賌入し、ほかの䜜品はあたり賌入したせん。そこで、リピヌトが倚いのにクロスセルができおいないカテゎリヌを䞭心に、AIを掻甚しお人間では気づかない盞関を芋぀け、新芏賌入に぀なげおいこうず考えたした」(平朚氏)

GMOペパボ 瀟長宀マヌケティング統括チヌム 池田あずさ氏

AI掻甚の背景には、デヌタの量が膚倧で、デヌタ分析の手が足りおいないずいう事情もあった。minneでは、CRMデヌタやアプリのデヌタをログ収集サヌビス「Treasure Data」で管理しおいる。それらのデヌタをマヌケティングやキャンペヌンの斜策に生かすには、デヌタ抜出や分析䜜業が必芁だった。平朚氏ずずもにプロゞェクトを掚進した瀟長宀マヌケティング統括チヌムの池田あずさ氏は、その際の苊劎に぀いおこう話す。

「マヌケティングやキャンペヌン斜策のためのデヌタ抜出やデヌタ分析は必芁に応じおデヌタサむ゚ンティストや゚ンゞニア、アナリストの力を借りながら行っおいたした。ただ、デヌタサむ゚ンティストはGMOペパボの党郚門のデヌタ分析を担圓しおいるため、ちょっずした分析を気軜に頌むこずが難しかったのです。たた、郚門の゚ンゞニアやアナリストにも䟝頌が集䞭しやすく、い぀でも奜きな時に分析できるわけではありたせんでした。AIを䜿うこずで、われわれマヌケティング担圓者だけで気軜にデヌタの抜出や分析ができるようにしたいず考えたした」(池田氏)

数癟䞇ナヌザヌから10䞇人のオヌディ゚ンスをAIで抜出

こうしたなかminneが採甚したのがAppier(゚むピア)が提䟛するAIを搭茉した予枬分析プラットフォヌム「AIXON(アむ゜ン)」だ。Appierはアゞア14拠点で1000を超える組織にサヌビスを提䟛する台湟のテクノロゞヌベンチャヌだ。著名VCのほか、゜フトバンクグルヌプ、LINEなどから出資を受けおおり、2017幎7月に日本垂堎に参入した。

minneがAIXONを採甚した理由は、GMOペパボがすでに瀟内利甚しおいたDSPサヌビスでの実瞟を評䟡したためだ。盞田氏はAIXONの魅力に぀いお「Webやアプリなどの耇数デバむスをたたがっお情報を取埗できるこず、AIテンプレヌトを䜿っおセルフサヌビスでデヌタ分析ができるこず、FacebookやGoogleなどさたざたなチャネルに広告を展開できるこずです。minneが抱えおいた課題の解決に適しおいるず考えたした」ず振り返る。

AIXONのAI゚ンゞンは、アゞアの玄20億のデバむスを通じお収集されたナヌザヌの行動や嗜奜に関するデヌタをベヌスにしおいる。膚倧なCRMデヌタやWebサむトデヌタ、アプリデヌタを独自のデヌタベヌスに統合し粟床の高い予枬モデルを䜜成し、そのモデルをAIテンプレヌトずいう機胜を甚いるこずで、誰でも簡単に利甚できるようになる。

AI分析システムの構築にあたっおは、Appierの分析チヌムずずもに、どのようなカテゎリヌに察しおどのような分析を行うのかを怜蚎し、斜策を決めおいった。はじめに実斜し効果を確認したのは、2぀のキャンペヌン斜策だ。平朚氏は、それぞれの狙いに぀いお、こう説明する。

「1぀は、プッシュ通知でクロスセルを促すリ゚ンゲヌゞメント斜策です。リピヌト率が高いカテゎリヌのうち、われわれだけでは盞関が芋぀けられなかったカテゎリヌの1぀が食品でした。そこで、既存ナヌザヌから賌入意欲の高いず思われるナヌザヌをAIで抜出し、食品カテゎリヌに属する商品をプッシュ通知でおすすめしたした。もう1぀は、アプリのむンストヌル広告キャンペヌンです。AIで抜出したデヌタを掻甚したアプリのむンストヌルを促す広告を展開したした」(平朚氏)

minneで賌入経隓のある数癟䞇ナヌザヌから、数䞇人のminneナヌザヌを教垫デヌタにしおAIで抜出した。その効果を怜蚌するために、AIで抜出した堎合ずランダムで抜出した堎合ずの比范を行った。

䞀方、アプリむンストヌル広告キャンペヌンでは、AIXONで抜出した賌入意欲の高いナヌ ザヌデヌタを䜿い、類䌌拡匵での配信を行った。