京浜急行電鉄(京急電鉄)と富士通1月25日は、京急沿線の住環境向上に向け、同日から2月28日の期間で横浜市金沢区富岡・能見台エリアにおいて、IoT技術を活用したまちなか見守りサービスの実証試験を実施すると発表した。

  • 実証実験の概要

    実証実験の概要

位置情報や受信した時刻をプッシュ通知で知らせる

位置情報や受信した時刻をプッシュ通知で知らせる

今回の実証試験は、「限定エリアでの見守りの実効性確認」と「路線バス適用可能性の検証」の2つを行う。限定エリアでの見守りの実効性確認では、小型のビーコン端末を携帯した見守り対象者が、京急富岡駅、能見台駅、京急ストア富岡店、京急ストア能見台店の4施設に設置されたビーコン信号受信用の定点レシーバーに近付くと、家族などが持つ特定のスマートフォンに見守り対象者の位置情報と受信した時刻がプッシュ通知される。

路線バス適用可能性の検証では、見守りアプリをインストールしたスマートフォンはビーコン信号を受信するレシーバーとしても機能させることができるため、見守り対象者の家族などが地域内を循環するバスに乗車した際、走行中にすれ違った見守り対象者のビーコン端末の位置情報を正確に取得できるかを検証する。

  • 路線バス適用可能性検証の概要

    路線バス適用可能性検証の概要

見守り対象者は、地域住民から募った20人を予定。各社の役割として京急電鉄は実証試験場所の提供と定点レシーバー設置場所の提供、実証試験参加者(見守り対象者とその家族など)の手配、富士通は実証試験のシステム環境の提供と全体コーディネート、全体計画の立案、ビーコン端末の手配および定点レシーバーの設置/動作確認、試験結果分析/報告書作成をそれぞれ担う。また、端末やアプリなどをDG Life Designが同実証実験に協力する。