朝日生命保険は1月11日、営業活動の効率化と成約率の向上を目指し、日本IBMが提供するデータ分析システム「IBM SPSS Modeler」を導入し、加入意向の高い顧客を予測するシステムを開発したと発表した。新システムにより抽出した上で提案した結果、通常と比べて成約率が向上したという。

  • 新システムのイメージ

    新システムのイメージ

同社は、2012年に顧客に関する各種データを統合したCRMシステム「ACTION」を稼働させるなど、従来からデータ利用のための基盤整備に着手し、顧客データを蓄積・分析した上で、その結果を営業活動に役立てる取組みを行ってきた。

また、同社は2016年にIBM SPSS Modelerを試験導入しており、これまでに蓄積したビッグデータを分析。加入意向が高いと判断される顧客を抽出し、試験的に提案を実施した。

通常の顧客と比較した結果、同システムで抽出した顧客の方が成約率が高いという結果が得られたことから、営業活動プロセスに同システムを組み込み本格展開することにしたという。今後はデータ分析結果に基づき、営業職員個々に対して顧客に勧めるべき商品を示すなど、営業活動内容についてのアドバイスを自動配信する仕組みの構築などを目指す。