2つのInstagramキャンペーン事例から、テーマ設定やハッシュタグ設計など、すぐに取り入れられる成功ポイントをまとめました!

こんにちは、アライドアーキテクツの金濱です。

仕事柄様々なSNSキャンペーンを目にする機会が多いのですが、今回はその中でも特に参考になるポイントが多いと感じた、2つのInstagramキャンペーンの事例をご紹介いたします。

自社プロモーションでInstagramを活用する際のヒントとして、ぜひご参考ください!

投稿のテーマを工夫しブランドイメージや製品の価値を伝える ~富士フイルム 『アスタリフト』~

URL:http://shop-healthcare.fujifilm.jp/special/astalift-white/happy-photo-campaign/

企業 / ブランド名:富士フイルム / アスタリフト
キャンペーン名:Happy Photo Campaign
対象SNS:Instagram

投稿テーマ:赤や白をテーマに、「あなたが幸せを感じるお気に入りの写真」を投稿
投稿ハッシュタグ: #アスタリフトホワイト #幸せの赤と白
投稿期間:第一弾2016年6月1日(水)~7月12日(火)、第二弾2016年7月13日(水)~8月16日(火)

美白化粧品アスタリフトホワイトは、赤と白をテーマにした「幸せを感じるお気に入りの写真」を投稿するキャンペーンを展開しています。

アスタリフトは富士フイルムがフイルム製造の技術を活用して開発した化粧品です。

アスタキサンチンという赤い色素をもつ成分が含まれており、これがブランド名とブランドカラーの由来となっています。

アスタリフトにとってブランドや技術の象徴のような色である赤に加えて、製品を活用して実現する美白の「白」を、今回のキャンペーンのテーマカラーにしています。

さらに投稿のテーマとして「幸せな瞬間」を設定することで、アスタリフトホワイトを使う時に感じて欲しい情緒的価値の想起を促しています。

また、投稿時につけるハッシュタグも「#アスタリフトホワイト」に加えて、「#幸せの赤と白」を設定することで、キャンペーン経由ではなくInstagram上で投稿を見たユーザーにも、製品名と合わせてブランドカラーやブランドコンセプトが伝わるように工夫されています。

身の回りにあるものや過去の写真でも参加をすることができるため、商品を持っていないユーザーの積極的な参加を引き出せることもポイントです。

投稿された写真はECサイト内のキャンペーンページに掲載しています。

投稿のテーマに色を指定しているため、Instagramにアップロードされた写真を集約掲載していても統一感があり、UGC(ユーザーの投稿)を活用したブランディングサイトが出来上がっています。

【ポイントまとめ】

  • ブランドカラーの「赤」や機能的価値を連想させる美白の「白」、情緒的価値の「幸せ」を投稿テーマとすることで、アスタリフトのブランド・ベネフィットを分かりやく訴求
  • Instagram上でも製品名やブランドイメージが伝わるようハッシュタグを工夫
  • UGCをブランディングサイト構築に活用

Instagramを活用し製品の新しい価値軸を打ち出す ~モロゾフ~

URL:http://www.morozoff.co.jp/quality/puddingcpn2016/

企業 / ブランド名:モロゾフ
キャンペーン名:モロゾフわくどきキャンペーン
対象SNS:Instagram、Twitter

投稿テーマ:①モロゾフのプリンのおいしい食べ方 ②プリンの容器のリユース方法
投稿ハッシュタグ:#モロゾフわくどきキャンペーン
投稿期間:2016年6月20日(月)~7月31日(日)

プリンのアレンジレシピか、プリンのガラス容器の再利用写真を投稿するキャンペーン。

容器の再利用写真を投稿するのは少し変わったキャンペーンにも思いますが、モロゾフは40年以上もガラス容器の形状やデザインにこだわり続けており、従来から食べ終わった容器を小物入れなどに再利用するファンも多かったようです。

そこで、他のプリンメーカーは打ち出していないであろう新しい価値軸である「ガラス容器の再利用」をキャンペーンテーマの主軸に置いたと思われます。

メイソンジャーの流行やエコな世界観などと親和性の高いInstagramは、メディアとしてモロゾフの訴求軸にぴったりはまっているといえるでしょう。

キャンペーンサイト上ではユーザーの投稿に加え、代表的な再利用アイディア9つが参考情報として紹介されており、参加者がアイディアを考えたり投稿を作成したりする際の、心理的ハードルを下げる役割をはたしています。

【ポイントまとめ】

  • ガラス容器の再利用という、他のプリンメーカーとは異なる独自の価値の訴求
  • Instagramの世界観と親和性が高い投稿テーマの設定
  • 活用アイディアを掲載し、投稿の心理的ハードルを下げている

※このキャンペーンではTwitterも応募対象となっています。

本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。

 

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