米Microsoftは3月17日、中国深?で開催した「Windows Hardware Engineering Community (WinHEC)」にて、開発中の次期OS「Windows 10」を今年夏に提供すると発表した。具体的な日程は明かしていないが、予想されていた秋より若干早まった形となる。

中国で開催したHECで、MicrosoftはWindows 10の提供開始を「今年夏」とした。ローンチ時で190ヶ国、111言語に対応するという。Microsoftは同イベントにで、顔、虹彩、指紋を利用したバイオメトリクス認証技術「Windows Hello」をWindow 10で提供する計画も明らかにしている。

中国は世界最大級の市場でありながら偽造のWindows OSが多く出回っており、また一方で中国政府が「Windows 8」の調達を禁じるなど、Microsoftにとっては難しい市場。

Microsoftはここで、大手PCメーカーであるLenovo、ソーシャルメディア「WeChat」などを提供するインターネット大手のTenCent、それに検索サービスを提供するQihu 360と提携し、各顧客がWindows 10への無料アップグレードを提供するとした。

また、中国のAndroidスマートフォンメーカーで世界的にもその名を知られるようになった端末メーカーXiaomiとも提携し、同社の一部ユーザー向けにWindows 10をテストできるようにすることも発表した。

同社が2014年夏に発表したAndroidスマホ「Xiaomi Mi 4」の"パワーユーザー"向けにWindows 10 Technical Previewをテストし、フィードバックをMicrosoftに送ることがするという。

このほか、Qualcommの評価ボード「Qualcomm DragonBoard 410C」をWindows 10デバイスファミリとして無償提供の対象となることも発表した。これは、すでに発表していた「Raspberry Pi 2」に続くものとなる。