クラウディアンは、同社パートナーが「Cloudian HyperStore ソフトウェア(Cloudian)」を実装したハードウェア・アプライアンス製品やパッケージを提供する「Cloudian HyperStore Readyプログラム(Cloudian Readyプログラム)」を導入すると発表した。

Cloudianは、汎用サーバーをハードウェアとして使用し、Amazon S3のAPIに完全準拠するクラウド・オブジェクトストレージを構築・運用可能なソフトウェア製品。

企業は、パブリッククラウドやプライベートクラウド環境で、拡張性や信頼性の高いオブジェクトストレージを展開できるほか、エンドユーザーのアプリケーションだけでなく、課金や監視、プロビジョニング等の管理機能にも対応する包括的なユーザーインタフェースの利用が可能となる。

また、ノード2台から複数のデータセンターに跨る数百台のノードまで拡張ができ、ペタバイト級のデータに対応。異種混在の汎用サーバーを用いて、コスト効率の高い水平拡張を実現する。

このたび、同社が世界に先駆けて導入する「Cloudian Readyプログラム」は、認定を受けた同社パートナーが、企業のニーズにあったさまざまな機種や仕様の汎用サーバーにCloudianをあらかじめ実装し、ハードウェア・アプライアンス製品として販売するもの。今後は、それぞれのパートナーが、アプリケーションやネットワーク機器、周辺機器、保守サービスなどを独自に組み合わせ、ソリューション・パッケージとして販売することも可能となるという。

Cloudian HyperStore Readyプログラム(Cloudian Readyプログラム)イメージ

同プログラムにより、同社パートナーは、自社が扱うハードウェアやアプリケーション、サービスなどとCloudianを組み合わせて販売することができるほか、企業にとっては、ハードウェアの調達やアプリケーションの選択の手間なしに、拡張性・信頼性の高いCloudianデータストレージの導入が可能となる。

同社は、同プログラムの活用方法として、「S3 APIに互換したプライベートクラウドや、マルチメディア・コンテンツ、医用画像データ、データ・バックアップ、ビッグデータ・アプリケーションなど、エンタープライズITのストレージ基盤として利用」を想定するという。

なお、同社の発表では、9月19日時点でCloudian Readyプログラムへの参加を計画しているパートナーは、ACCESSやNECネッツエスアイ、科学情報システムズ、コアマイクロシステムズ、ジグソー、トゥモロー・ネット、日立システムズ、ファイルフォース、FOBASコンサルティングとなる。