日立製作所はこのほど、JR東日本との共同開発により、鉄道や電力など屋外で広範にわたる社会インフラ設備の管理・保全を支援するM2Mネットワーク機器2製品を製品化したと発表した。
2社は、あらゆるモノがネットワークにつながるM2MやIoTなどの技術を活用し、設備の状態把握・故障予測による効果的な設備メンテナンスの実現を目指し、鉄道電力設備を対象にしたセンサー機器の開発に共同で取り組んでいる。
今回、太陽電池と温度センサーを搭載したセンサーノード「AirSense Sensor Node/太陽光発電型」と、小型・軽量化により携帯可能なゲートウェイ「AirSense Gateway/モバイル型」が製品化された。
太陽光発電型センサーノードは、太陽電池と省電力制御技術を搭載しているため、電池を交換することなく長期間の設置が可能なうえ、屋外設備に直接取り付けて、定期的にその温度状態を計測できる。
モバイル型ゲートウェイは、太陽光発電型センサーノードが計測したデータを遠隔から無線により収集する。 重さ210g、幅76mmと軽量かつ小型化であるため、手軽に携行できる。
太陽光発電型センサーノードを施設や電力設備などに取り付け、モバイル型ゲートウェイを作業員が携行もしくは車両に載せてその付近を巡回することで、各所の温度状態を自動的に収集して、効率的な状態監視や保守管理を実現する。