サイボウズは、6月8日に「kintone」をアップデートし、「プラグイン」機能の提供を開始したと発表した。また、「kintone」は今回のアップデートで、プラグイン機能に加え、トークン生成機能など新たに5つの機能をAPIに搭載した。

これまで「kintone」のカスタマイズ開発を行う際には、複数の JavaScriptファイルをひとつずつ読み込む必要があった。また、カスタマイズに関する設定を変更する際は、JavaScriptファイルの内容を書き換えなければならなかった。

今回提供開始したプラグイン機能は、複数のファイルをまとめて一つの「プラグイン」としてアプリに適用することができ、GUIの設定画面も作成できるという。

複数のJavaScriptファイルをまとめて適用

コードを直接書き換えずGUIで設定

アップデートでは、他社提供サービス「Box」「Zendesk」との連携プラグイン2種類を公開。いずれもサイボウズが開発したもの。

「Box for kintone」では、「kintone」のレコードと「Box」のフォルダを関連付けることができる。「kintone」のフォームに「Box」のフォルダーが表示され、「Box」上のファイルのアップロード・ダウンロード・プレビュー等が実行できる。

「Box for kintone」画面イメージ

「Zendesk for kintone」では、「Zendesk」で管理している問い合わせ(チケット)を「kintone」に表示できる。「kintone」の顧客リストアプリに「Zendesk」で受けた問い合わせを紐付けるといった使い方が可能。

同社は今後、サイボウズ以外でもプラグインの開発・提供を可能にする予定で、今秋をめどに、技術ドキュメントや任意プラグインの読み込み機能等の準備を進めているという。