Texas Instruments(TI)は2月6日、12V、750mAで1.6mm角の超小型DC/DC電源レギュレータ「LMR22007」を発表した。

同製品は、実装面積に制約があり、高密度電源を必要とする民生、産業機器向けに、高性能と超小型サイズを提供する。1.6mm×1.6mm×0.5mmサイズの9ピンCSPパッケージに多くの機能を集積し、システム電源の設計を容易にしている。さらに、同社のオンライン設計支援ツール「WEBENCH」に対応しており、設計プロセスを簡素化と迅速化できる。また、軽負荷時にも高効率を保持する低電流モードを備えている。内蔵の制御アーキテクチャは、様々な入出力電圧条件下で高速過渡応答特性と、優れた電圧安定化機能を提供する。連続負荷電流は最大750mAで、可変入力電流制限機能も備えており、過大な突入電流を防止し、起動時に電源を保護する。そして、12Vの入力電圧に完全に対応可能であり、30mm2未満の基板面積で、外付け部品を3個に抑えることができる。

この他、入力電圧範囲が2.7V~20Vと広く、0.9V~5.5Vの出力電圧を提供し、最大24Vの入力過渡電圧にも対応する。単一や複数セルのリチウムイオン電池、USB、5/12V入力電源機器に適している。また、同期整流MOSFETを集積し、94.6%のピーク変換効率を実現している。さらに、制御アーキテクチャによりループ補償を不要にし、超高速過渡応答を提供する。加えて、超小型パッケージは、戦略的なピン配置により、微小ビアを解消している他、所要プリント基板をわずか2層に低減できる。補償回路、ソフト・スタート、入力電圧低下保護、ブートストラップコンデンサ、過熱シャットダウン保護などの各種機能も内蔵している。

なお、価格は1000個受注時で0.89ドル。現在、量産出荷中。

TIの小型DC/DC電源レギュレータ「LMR22007」