Texas Instruments(TI)は、オートゼロ手法を使用せずに、高精度オフセット電圧とドリフト特性を実現する36Vレール・ツー・レール入出力(RRIO)オペアンプ「OPA192」を発表した。

同製品は、同社の特許取得済みパッケージ・レベル・トリミング・アーキテクチャ「e-Trim技術」を用いることで、内部クロックによるオートゼロ手法を使用せずに、全温度範囲で5μVのオフセット電圧と0.2μV/℃のオフセット・ドリフト特性を実現。また、36Vの入力範囲により、産業用オートメーションや制御機器の高精度、高電圧計測に対応することが可能となっている。

さらに、60mAの出力電流駆動と1nFの容量性負荷駆動能力により、高電圧バッファと多重化データ・アクイジション向けに、システムの安定性を実現することも可能だという。

なお同製品は、すでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価は1.35ドル(参考価格)となっている。また同社では、同製品の評価とシステムのカスタム化に向けた4つのTI Precision Designsリファレンスデザインも提供しているという。

TIの36Vレール・ツー・レール入出力(RRIO)オペアンプ「OPA192」