先日公開されたIntelの新しい「Haswell」ベースのプロセッサには新しい実行命令が取り込まれており、これら実行命令を利用するようにソフトウェアをコンパイルすると性能が向上することが知られている。実際にどのような違いが現れるかがPhoronixに、記事「Optimized Binaries Provide Great Benefits For Intel Haswell」として掲載された。どのようなオプションでビルドした場合にどのような効果がでるのかがわかりやすく参考になる。

ベンチマークに使われたプロセッサはIntel Core i7-4770K 3.50GHz。GCC 4.8.1を使って、ベンチマークに使用するソフトウェアをそれぞれnocona、core2、corei7、corei7-avx、core-avx-i、core-avx2のオプションを指定してビルドし、実行性能の違いを比較している。どのタイプのソフトウェアはどのオプションが効果的に効くのかが見えてわかりやすい。

販売がはじまったばかりのプロセッサは、既存のソフトウェアではその性能をフルには発揮できない可能性が強い。LinuxやFreeBSDのようにソースコードからビルドするといったことが実施しやすい環境では、ソフトウェアのビルド時にオプションを指定することでHaswellの性能を発揮しやすい状況を作ることができる。