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Linuxカーネルメーリングリストに「[RFC v1] add new io-scheduler to use cgroup on high-speed device」というメールが投函された。Fusion-io ioDriveのような高速なストレージデバイスでは、現在のI/OスケジューラであるCFQは遅すぎるとし、よりシンプルな仕組みのI/Oスケジューラ「TPPS: Tiny Parallel Proportion Scheduler」を開発したという内容になっている。
数日の議論の中で、CFQの動作パラメータを変更することで性能の向上が期待できることなどが指摘され、実際ベンチマークの結果が良好なものに更新されている。CFQを改良せずに新しいI/Oスケジューラを開発したことについては、CFQは多くのシーンに対応しようとした結果複雑になっていること、ひとつのI/Oスケジューラですべてのパターンを網羅するのは現実的ではないことなどを指摘している。
TPPSがメインストリームに取り込まれるか、CFQを改良する方向でいくかは今後の議論やベンチマーク次第と言える。新しいスケジューラを開発した背景には、Fusion-ioプロダクト上でMySQLを動作させており、この動作を高速化させたいという理由があったとしている。