A10ネットワークスは6月5日、同社のアプリケーションデリバリコントローラ AXシリーズ(以下、AX)が日本電気(以下、NEC)のWebSAM vDC Automationに正式にサポートされたと発表した。

WebSAM vDC Automationは、大規模・複雑化するクラウド環境の構築・運用の自動化を支援するクラウド基盤ソフトウェアで、データセンター事業者や大企業が採用されている。この度、同ソフトウェアにおいて、自動制御可能なADCリソースとしてAXが採用された。WebSAM vDC Automationがサードパーティ製のADCをサポートするのは、A10のAXが初。

「WebSAM vDC AutomationとAX」の連携イメージ

両者の連携イメージは、「1.AXがクラウド管理者がWebSAM vDC Automationを介して行う、リソース割り当て、設定操作をAPIによって受け付け、必要に応じたADCリソースをクラウド内に提供」、「2.AXは、WebSAM vDC Automationでコントロールされるネットワーク内で、ADCサービスを構成し、SDN環境で、ハイパフォーマンスなアプリケーションサービスを提供」「AXとの連携により、高品質なADC機能をソリューションの中に組み入れる」、「3.WebSAM vDC Automationユーザーは、管理ユーザインタフェースからADCリソースの管理が可能」。

WebSAM vDC AutomationがAXを正式にサポートしたことで、同ソフトウェアのユーザーは、自動管理できるADCの選択肢が広がり、ネットワーク設定変更の際、機器ごとの設定作業が不要になるなど、運用管理の手間を省く。また、NECのOpenFlowスイッチ・コントローラーや他社製品とも合わせて連携して使用することで、SDN環境でのクラウドサービス提供が可能となり、トータルコストの最適化が実現できるようになる。

A10はWebSAMとの連携を通じて、ユーザーに対し、AXのSDNソリューションを訴求し、両社は、両社製品の連携ソリューションを、国内外の市場で展開していく。