日立製作所(以下、日立)は10月11日、データ圧縮機能や同一内容のデータを検出して削除する重複排除機能を持つバックアップ用途向けファイルストレージ「Hitachi Capacity Optimization」を強化し、販売を開始すると発表した。

「Hitachi Capacity Optimization」ラック搭載例

従来、日立では、すべてのデータをハードディスクドライブ(HDD)へ書き込んだ後に重複排除処理を行うポストプロセスモードのみを提供していたが、今回の強化で、HDDへのデータ書き込みと同時に重複排除処理を行うインラインモードと、両モードを組み合わせて重複排除処理を行うハイブリッドモードを追加した。ユーザは、3種類のモードから求める要件に適した方法を選択可能となる。

ポストプロセスモードは、すべてのデータをHDDへ書き込んだ後に重複排除処理を行うことで短時間でバックアップ処理を完了できるため、夜間のバッチ処理などで大量のデータを一括で重複排除するユーザーや、バックアップ性能を重視するユーザーに適している。

今回追加のインラインモードは、HDDへのデータ書き込みと同時に重複排除処理を行うため、ポストプロセスモードに比べバックアップ処理に時間がかかる一方、用意するHDD容量が抑えられるため、コストを抑えながらバックアップを実現したいユーザーに適している。

そして、ハイブリッドモード(今回追加)は、データのバックアップに必要となる処理性能や重複排除効率を分析し、その特性にあわせ、ポストプロセス処理とインライン処理を最適に組み合わせて重複排除できるため、性能とコストのバランスのよいバックアップを実現したいユーザーに適している。

その他の強化点は、最新プロセッサーの採用による基本性能の向上、データ圧縮によりHDDへの書き込みや重複排除対象となるデータ量自体を削減することによる、現行モデルと比較して、バックアップにかかる時間を最大で4割削減、ストレージ内のデータを、遠隔サイトに設置した同ストレージへ複製するリモートレプリケーション機能を強化し、最大64台のストレージから1台の同ストレージへのデータ複製を、一括で行うことが可能となった点など。

これにより、複数サイトに設置されたストレージ内のバックアップデータを、別サイトに設置した1台の同ストレージに集約することができ、災害などの不測の事態に備え複数サイトにデータを保管する高信頼なバックアップシステムを、効率的に運用することが可能となる。

「Hitachi Capacity Optimization」間のレプリケーション

価格は、「Hitachi Capacity Optimization 210」(最大実効容量77TB)、2ノ―ドクラスタ構成、重複排除機能搭載)が1,165万6,050円から、「Hitachi Capacity Optimization 230」(最大実効容量384TB、2ノ―ドクラスタ構成、重複排除機能搭載)が1,791万1,950円~。