富士通は10月7日、「オフショア運用サービス(RIM:Remote Infrastructure Management)」の提供開始を発表した。同サービスは、インドのプネ市に拠点を置く富士通コンサルティングインディア(FCIPL:Fujitsu  Consulring india Privat Liomited)から、リモートで顧客のシステム運用を代行するもの。

同社はこれまで、インド、フィリピン、ロシアのオフショア拠点から欧米向けに英語でシステム運用サービスを提供してきたが、そのノウハウを活用し、日本語・英語によるサービスの体系を整備し、日系企業向けに同サービスを提供する。

同社は、リスクヘッジを実現するトランジション手法、サービスレベルの明確化、日本人のサービスマネージャーの統制、日本でのシャドーイング、顧客のシステム形態と業務内容に応じた新たな運用技術の確立により、顧客がオフショアに対して抱えている不安を解消できるステム運用を実現している。

セキュリティに関しては、顧客のデータを海外に送信せずに運用するシンクライアントモニタリング手法、欧米での合理的な運用標準体系とセキュリティ運用基準、同社館林システムセンターで培ったインシデント管理手法などを用い、高度なセキュリティレベルを維持している。

同社社内で同サービスを利用しシステム監視を行った結果、3年間で約20%のコストダウンを実現したという。

:「オフショア運用サービス」提供イメージ図

提供されるサービスメニューは、「システム監視」、「稼働管理」、「バックアップ管理」、「性能管理」、「セキュリティ管理」、「変更・リリース管理」、「サービス管理」。価格は個別見積りとなっている。