VirtualBox is a powerful x86 and AMD64/Intel64 virtualization product for enterprise as well as home use.

6月30日(ドイツ時間)、VirtualBoxの次期バージョンへ向けたβ版となる「VirtualBox 4.1 Beta 1」が公開された。試験や評価目的のバージョンでプロダクションユースでは使わないように説明されている。

VirtualBoxは32ビットおよび64ビットPCのフル仮想化プロダクト。新版で登場することになる新機能は次のとおり。

  • 仮想マシンをクローンする機能。
  • 仮想ディスク作成ウィザードの改善。
  • 仮想ディスクをコピーするウィザードの導入。
  • 64ビットホストにおけるメモリ上限を1TBまで拡大。
  • 新しいネットワークモジュール「UDPトンネル」の導入。
  • Windowsゲストにおける実験的なWDDMグラフィックドライバの導入。
  • WindowsゲストにおけるGuest Additionインストールの改善。

64ビットホストにおけるメモリ上限が1TBまで引き上げられるため、従来よりも活用の幅が広げられるようになる。新しいネットワークモジュールとして提供される「UDPトンネル」は、異なるホストで動作する仮想マシンを簡単にそして透過的に接続するのに利用する機能だと説明がある。

また、実験的な取り組みとなるが、Windowsゲストに対してWDDMグラフィックドライバの提供が開始される点が注目される。VirtualBox 4.0系まではWDDMに対応したグラフィックドライバを提供していないため、Windows 7で導入されたAeroなどの効果を利用することができない。WDDMに対応したグラフィックドライバが提供されることで、Windows 7やVistaにおける3D機能の活用が従来よりも広がる可能性がある。