日本SGIは5月11日、標準輸送用コンテナを利用したモジュラー型データセンターの構築支援サービスを提供開始したことを発表した。

モジュラー型データセンター「SGI ICE Cube」

同サービスは同社のモジュラー型データセンター「SGI ICE Cube」の導入に必要な機器やサービスを総合的に提供するもの。

既存のIT機器や関連設備の利用状況を調査・分析し、モジュラー型データセンターの導入検討に必要とされる情報を提供するといった導入前のサポートから設計・構築支援、最適化、設置、運用・保守までが一貫して提供される。価格は個別見積となるが、最短で90日で導入できるとされている。

コンテナ(モジュラー)の内部(最大36インチの中央通路を確保することが可能)

「SGI ICE Cube」は、サーバ(最大で4万1760コア)やストレージ(最大容量17.5PB<ペタバイト>)を搭載可能で、最大で1740Uのラックスペースを利用することができる。2.44メートル×12.20メートルの標準輸送コンテナを利用するため、当然ながら配送が容易といった特徴も持つ。

また、北米地域などですでに実績のある省電源供給技術や冷却技術が搭載されており、同社によると一般的な従来型データセンターに比べて80%もの空調設備コストを削減することが可能だという。