米Appleによる2010年以降のMacworld撤退報道を悲しむファンは多いだろうが、そうした人々は同時期にラスベガスで開催されるCES 2010に注目してみるといいかもしれない。

米Wall Street Journal(オンライン版)の7月29日付けの報道によれば、現在AppleはCES 2010への参加を検討しているという。かつてCESの開催前夜を飾るオープニングキーノートには米Microsoft会長のBill Gates氏が登場し、同社の最新のテクノロジーと業界の将来のビジョンを語るのが常だったが、2008年の引退以降は同CEOのSteve Ballmer氏が登場したものの、いささか華に欠ける印象があったのは否めない(Ballmer氏には申し訳ないが)。もしAppleの計画が実現すれば、Gates氏に代わる業界の技術リードは米Apple CEOのSteve Jobs氏……ということになるかもしれない。

AppleのCES参加とJobs氏によるキーノートスピーチ登壇の噂は今回に始まったわけではない。特に2008年にGates氏の引退が確定すると、翌2009年のキーノートスピーカーとしてJobs氏招致を進めているという話が何度となく聞かれた。WSJによれば、CESを主催する米Consumer Electronics AssociationのCEOとジャーナリストらとの食事会が行われた際、同CEOのGary Shapiro氏は記者の1人に「Jobs氏を招致したのか?」と質問され、すぐに「そうだ」と返答したという。Appleを招致していることは事実としても、これが実現するかはまだ未知数だ。だがもし実現すれば大きなサプライズであり、参加者数が前年比で20%減となったCES 2009の劣勢をある程度盛り返すチャンスになるかもしれない。

毎年1月初旬に開催されるCESとMacworldは時期が重なることもあり、参加者にとってもラスベガスとサンフランシスコという距離的に離れた2つのイベントのどちらに参加するかは毎回悩みの種だった。CEAがAppleをCESに呼び寄せたくとも、Macworldを抱えるAppleにとってあまり魅力的は話ではなく、物理的にも難しい問題だろう。だが2010年にAppleはMacworldから解放されることが約束されており、集客力減少の続くCESはスター不在に悩んでいる。もし両者の思惑が一致するならば可能性はゼロではない。

なお、CES 2010においてMicrosoftのSteve Ballmer氏と米Intel CEOのPaul Otellini氏は引き続きキーノートスピーチに登壇する予定のようだ。もしJobs氏が参加する場合、オープニングキーノートを現在務めているBallmer氏とどのように調整するのかが気になるところだ。

長年、CESの"顔"だったBill Gates氏の代わりはSteve Jobs氏!? まさかBallmer氏と共演ってなことは…あり得なくもない!?