インターホン / ドアホン国内大手のアイホンは24日、米Appleの多機能携帯電話「iPhone」と商標が類似していることについて、Appleと友好的合意に至ったと発表した。国内においては同社がAppleに対し「iPhone」 (アイフォーン) の使用を認め、日本以外の地域においては両社の商標が共存することになる。その他の契約内容については、公表されていない。

アイホンは、名古屋市に本社を構える東証 / 名証一部上場の電気機器メーカー。インターホン国内最大手として業歴は古く、AIPHONE CORPORATION (アメリカ) やAIPHONE EUROPE N.V. (ベルギー) など、社名にアイフォーンの発音を含む関連会社複数を擁している。2007年6月にAppleが「iPhone」を発売した時点から、両社の間で商標の使用に関し協議が続けられてきた。

iPhoneの商標を巡っては、AppleはCiscoとの間に訴訟問題を抱えたことがある。iPhoneという商標は「iPhone」発売以前からCiscoが有していたが、Appleは同社の使用許諾なしに「iPhone」を発売。Ciscoは「iPhone」という商標の使用禁止を目的とした訴訟を起こしたが、2007年2月には両社が互いにこの名称を自由に使うことを認め、訴訟も取り下げることで合意している。なお、両社が交わしたセキュリティや通信分野での相互互換性向上策以外の合意事項については、公表されていない。