インターネット上で若者が多用している略語や新語。これを高齢者がどれだけ理解しているのか、興味深い調査結果が示された。
インターネット用語をオフラインで使う若者も
韓国情報文化振興院は「情報文化分析報告書」を発行した。この中で「通信言語に対する世代間格差および解消方案」という主題で、インターネット用語に関する調査を実施している。
韓国では、インターネットの掲示板やブログの投稿、携帯電話のメッセージなどで、誤った文法や見たこともないような単語で表記されている様子を目にすることができる。これは若者を中心に盛んに利用されているインターネット用語だ。インターネット用語の種類は、単語を省略しているものから綴りが変えられているもの、日本でもお馴染みの顔文字など多種多様で、これを使った文章は口語的でカジュアルな雰囲気と受け止められている。そのため近頃は、オフラインの会話でもこれを多様する若者が多く見受けられるのだ。
今回の調査には、小・中・高校生896人と、50代以上の高齢者632人が回答している。また結果の分析には、国立国語院が20代から60代以上までの4,055人に対して実施した「2005 国民の言語意識調査」の結果も合わせて行われた。
抵抗感ありながら使っている事実が明らかに
最初に「インターネット用語をどの程度知っており利用しているのか」という質問に対しては、10・20代がよく知っていてかつ利用もしていることが明らかになっている。逆に40代以上では、インターネット用語を知らずかつ利用もしていない人が圧倒的に多かった。
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「インターネット用語をどの程度知っており利用しているのか」という質問に対する回答 |
こうした結果は、インターネット用語に対する親近感の差にも出る。「口語的な表現が多ければ親近感が増すか」という質問に対して、10・20代では親近感が増すと答えた人が62.2%であったのに対し、50・60代ではこれが22.7%と低い割合となった。
これを受けて10代を対象に、知っているインターネット用語を挙げてもらった結果、8,019もの用語が集計された。このうち、利用頻度が高いと挙げられた20の用語を利用して若者が話している様子を、50代以上の高齢者に聞いてもらったところ、10人中4人がインターネット用語の意味を半分も理解できなかったという。
ただし10代の方も、すべてのインターネット用語を知っているわけではない。前述の利用頻度の高い20のインターネット用語のうち、知っているものを挙げてもらった結果、すべてを知っている人は2.4%にとどまっていた。
また本来の文法に反したようなインターネット用語に対し、これを修正すべきと考えている若者が意外に多いことも明らかになっている。
「インターネット用語には語法などを無視した非標準語が多いため、使用を制限すべきだ」と考える人は10・20代で62.6%と、半分以上が使用制限に賛成していることが分かった。さらに「意味が理解できないような言葉により、韓国語が破壊されている」と考える人も、10・20代で78.2%とかなり高い数値を示していた。
抵抗感などを感じつつ、インターネット用語を使っている若者の姿が浮き彫りになったかたちだ。とはいえ、通常の言葉と同様、インターネット用語も日々進化しており、知らなければ文脈を理解できないこともしばしばある。「インターネット用語の使用を深刻な社会問題と認識するより、情報化により自然と出てくる現象と考え、受け入れることが重要」と韓国情報文化振興院が述べているように、憂慮するだけでなく柔軟な姿勢を見せることも大事かもしれない。