Napsterは21日(米国時間)、家電販売大手Circuit Cityとの提携によるデジタル音楽配信サービス「Circuit City + Napster」を開始すると発表した。サービス開始は、4月29日が予定されている。

同サービスでは、利用料14.95米ドル/月で無制限に音楽を聴くことができるサブスクリプションサービスと、1曲あたり99セントのダウンロードサービスを提供。提携するCircuit Cityの店舗では、15 / 25 / 60曲をダウンロードできるプリペイドカードが販売される。同サービスの新規登録者には、1カ月間の無料接続と5曲の無料ダウンロード権がプレゼントされる。

音楽配信サービスを課金方式により分類すると、iTunes Storeなどの「売り切り方式」と、Napsterが含まれる「サブスクリプション(定額)方式」に二分される。DRMによりコピーの制限を受けるなど運用面に共通項は多いが、売り切り方式ではユーザーに対し再生の権利が永続的に与えられ、サブスクリプション方式では契約が終了すると再生の権利は失われる、という決定的な相違点がある。

Napsterは、売り切り方式にも対応する一方、サブスクリプション方式に重点を置いたサービスを展開。今年1月には米AOLのデジタル音楽配信サービス「AOL Music Now」を統合、約35万人とされる会員を獲得するなど、規模の拡大によるサブスクリプション方式のサービスでの成功を目指す。

Circuit Cityは、米国有数の家電販売チェーン。フォーチュン200企業に数えられるほどの売上高を誇るNYSE上場企業であり、PC本体や周辺機器メーカーの重要取引先の1つ。AOLがサービスセンターを設置するなど、オンライン専業会社が実店舗を利用した販売促進を行う際の提携先として選定されることも多い。なお、競合する家電販売大手Best Buyは、Real NetworksとSanDiskとの提携によるデジタル音楽配信サービス「Best Buy Digital Music Store」を2006年10月にスタートしている。