今回のテーマは「タイヤサイズ」と「車検」の関係性についてです。
純正以外のタイヤやホイールに交換している場合、そのタイヤサイズや種類によって車検に通らない可能性があるのはご存知でしょうか？
もしも適正範囲外となっている場合は車検に通らないほか、走行中に整備不良の道路交通法違反で処罰されるリスクなども考えられます。
本記事では、「タイヤサイズや種類によって車検に通らないことはある？」「正しいタイヤの選び方は？」という疑問について徹底的に解説していきます！
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タイヤサイズが原因で車検に通らないパターンとは？
純正以外のタイヤ・ホイールを使用している場合、車検に通らない可能性があります。ではその場合、どのような検査項目に引っかかってしまうのでしょうか？
まず考えられるのはスピードメーターの誤差を調べる検査です。
こちらに関しては「スピードメーターに誤差があると車検は通らない？許容範囲はどこまでなのか徹底解説」で詳しく解説していますが、スピードメーターの誤差に関しては、2006年12月31日以前の製造車両の場合は時速30.9～44.4kmまで、2007年元旦以降の製造車両は速度30.9～42.55kmまでの誤差が認められていますが、許容誤差を超過すると検査に引っかかってしまい車検不合格となります。
この許容範囲をクリア出来ない原因としてタイヤサイズが関わってきます。
また、タイヤがフェンダーよりはみ出してしまう、所謂「ハミタイ」も考えられます。
はみ出しタイヤに関しても詳しくは「車検に通るはみ出しタイヤの範囲は？10mm未満ならはみ出してもOKなのか？！」で解説していますが、2017年の規制緩和で10mm以内であればタイヤのはみだしが認められるようになりましたが、非常に限定的な緩和であるため、基本的にはフェンダーより外側へタイヤがはみ出してしまうと車検に通らないと考えられます。
これらは純正品を使用していれば基本的には問題なくクリア出来る検査ですが、タイヤサイズが適正範囲外になってしまうことで車検不合格になってしまう可能性が高いです。
車検に通るタイヤサイズ・種類とは？
走行性能の向上や外観へのこだわり、ドレスアップが目的で行われることの多いタイヤやホイールの交換ですが、どれだけ性能が向上し、外観が良くなっても車検に通らない場合は見直すべきです。
ですが交換した場合に必ずしも車検に通らないというわけではありません。
先ほども触れたように適正範囲内での変更であれば全く問題なく車検に通ることも可能です。
わかりやすいところで言えば、純正品と同じサイズ、または近いサイズを選べば適正範囲内であり、検査をクリア出来るタイヤサイズであると言えます。
もちろん実装した際にフェンダー部分からのはみ出しはないか？スピードメーターに影響は出ていないか？など確認することをお勧めしますが、それらを満たしていれば多くの場合は問題なく車検に通ります。
またホイールを選ぶ際のポイントとして、強度が国土交通省の品質基準検査に合格していることを示す「JWL」の刻印があるものを選ぶことが重要です。気に入ったデザインのホイールを見つけた際は「JWL」の刻印を確認してください。
タイヤサイズの変更によるメリット・デメリット
では次にタイヤサイズを変更することのメリットとデメリットを見ていきます。
メリット
インチアップの変更の場合のメリットは車体の外観がオシャレになる、グリップやコーナリングの性能が向上することが挙げられます。
逆にインチダウンをする場合は、安価で入手できる、タイヤが肉厚になるので乗り心地が良くなるということが挙げられます。
デメリット
インチアップをすることでタイヤが肉薄になるため、路面の影響を受けやすくなります。
インチダウンをした場合は見た目が悪くなり、グリップ力やコーナリング性能が悪くなると考えられます。
各々、車に対する考えや趣味はあるものです。純正品のままで使用するのも、タイヤサイズを変更するのも、どちらが正しい正しくないではありません。
こうしたメリットやデメリットを把握し、また、車検を控えている際は検査を問題なくクリアできる範囲かどうかを確認した上で、ご自身に合った納得のいくタイヤを選ぶことをお勧めします。
タイヤサイズの変更で車両指定空気圧が変わる？
タイヤサイズを変更することによって適正の空気圧が変わってくる場合があります。
空気圧はコンディションを保つため、また安全のために重要な部分でもあるのでよく確認し適正な状態にする必要があります。
スタンダード規格のタイヤにサイズ変更した場合
荷重指数が同じ、もしくは上回るタイヤに変更した場合は、標準装着タイヤの車両指定空気圧に設定すれば問題ありません。
XL規格（欧州タイヤ規格）のタイヤにサイズ変更した場合
欧州規格のタイヤの場合、空気圧別荷重能力対応表を使用して適正空気圧を特定します。「純正タイヤの荷重指数」「車両指定空気圧」をもとに荷重能力を調べ、負荷能力に該当する空気圧に設定しましょう。
結論
純正品以外に変更している場合、タイヤサイズや種類によって車検に通らない可能性はあります。
関係してくる検査は「スピードメーターの誤差」と「はみ出しタイヤ」です。
しかしながらタイヤサイズを変更しても適正範囲内であれば問題なく車検に合格出来ます。
注意ポイントとしては、
- スピードメーターの誤差が大きくならないこと
- フェンダーからタイヤがはみ出さないこと
が挙げられます！
これらをクリアするためには純正品と同じサイズ、または近いサイズのタイヤ・ホイールを選択することを心がけましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか？
本記事では、「タイヤサイズや種類によって車検に通らないことはある？」「正しいタイヤの選び方は？」という疑問について解説させていただきました。
車検に向けての準備はもちろん、安全で快適なカーライフを送るために参考にして頂けたらと思います！
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