旧車乗りにとっての一大イベント、車検の日がやってきた。愛車の初代「ゴルフカブリオ」は、果たしてどんな状態なのか。どのくらいのパーツを交換しなければいけないのか。その費用は! 全記録を公開しよう。
本連載で掲載した初代ゴルフカブリオ(など)の写真を一気に見る
初代ゴルフカブリオは車中泊も可能?
今年の夏は暑かったり大雨が降ったりと、古いクルマにとって相変わらず厳しい環境だった。我が「青カブ号」(フォルクスワーゲンの初代ゴルフカブリオ)は千葉の海に出かけたり、調布市で開催された「世界の名車がやってくる! at京王閣」に顔を出したり、地元・国立市の谷保天満宮境内で開催されたACJ主催の旧車祭「我が国初のガソリン自動車遠乗会118周年記念日歴史的事実の啓発活動」に参加したりなど、ペースは遅いけれども順調に走行距離を伸ばしている。
使い方にも慣れてきた。実は、オープンモデルながら、トランク横のボタンを押してリアシート(分割式ではない)を倒せばトランクスルーにすることができるので、あらぬ妄想も浮かんでくる。長尺物を積み込んで出かけるのも楽しそうだし、工夫次第では、はやりの車中泊も可能なのでは……。
一方で、折りたたんだルーフの専用カバーは、取り付け用のボタンやフックの位置がボディ側とかなりズレていて、きちんと固定できないことにも気がついた。購入時にスタッフから聞いてはいたが、これはちょっとドイツ物らしくなく、笑うしかない。
車検のための徹底整備を敢行!
さて、2026年9月は青カブ号の車検である。1991年生まれだから、もう何回目?
これまで筆者が所有していたメルセデス・ベンツ「W124」や「ゴルフⅡ」などは、「多摩自動車検査登録事務所」が自宅近くにあったため、整備後は自分でクルマを持ち込むマイカー車検を行なっていた。
一方、今回の青カブ号は、世に出て35年の歳月と12万km超えの走行を重ねていることもあり、また今後も長く乗り続けようという意思をぶっこみたいという気持ちもあって、スピニングガレージにお願いして徹底整備を行うとともに、車検取得までやってもらうことにした。
これまで走行面で気になっていたのは、70km/hを超えたあたりで急激に車内騒音が大きくなること(特にルーフを閉めていると顕著、高速走行は辛かった)くらい。対応してくれたのは小林工場長で、早速、ガレージ周辺を同乗試乗だ。
“音”についてはハブベアリングの劣化で、あとはVベルト周りのチェックと、消耗パーツや液体類の交換くらいかな、という診断だった。
代車として日産自動車の旧型「マーチ」を借りて2週間後(その間にスピニングの夏休みもあった)、小磯メカから「車検が取れました」との連絡が。再びマーチに乗って(往復にしか使わなかったが、これはこれで面白かった)スピニングに向い、整備内容を聞いてみると、まずはエンジンオイル(FUCHS 15W50 4.2Lとフィルターも)、ATF 、デフオイル、ブレーキフルードなどの油脂類やプラグ(NGK)、デスビキャップなどの消耗品の交換はもちろんのこと、ドラムブレーキの分解清掃とベアリング調整、Vベルトの交換とプーリー研磨、フロントハブベアリングの交換(MEYLE)など、当初予定されていたものをしっかりと新調してくれていた。
スタータモーターも交換…総費用は?
予想外の大物も1点、交換されていた。ゴルフⅡに乗っていた時も泣かされたスターターモーターだ。
初代ゴルフカブリオも、クラシックになった時点でゴルフⅡと同じエンジンレイアウトとされ、その装着位置がエキゾーストのすぐ横にあるということで、熱で経年劣化が進んでしまい、炎天下や高速でしばらく走行した後はうんともすんとも言わなくなる(30分~1時間ほど冷やせば復活する)という、あの症状が出てしまったのだ。
交換したのは信頼できるBOSCHの純正品で、価格は7万1,500円。工賃の3万5,200円を含めると、それだけで10万円を超える代物だ。
自賠責保険や重量税などの諸費用5万7,950円、24カ月点検基本料3万3,000円、そして今回の整備代を含めたトータルは想定を上回る37万2,220円也。まあ、これでしばらく快適に乗れると思えば納得がいくというものだ。
スピニングを後にして走り出してみると、スピードを上げても車内が静かになったのがすぐにわかって感激。さあ、しっかり原稿を書こう!
























