筆者が手に入れたフォルクスワーゲン(VW)の1991年式「ゴルフカブリオ クラシックライン」は、スピニングガレージの“仲人サービス”を通じて購入した。価格は税込みで300万円+α。他にもいろいろと追加費用がかかったのだが……そのあたりをレポートする。
本連載で掲載した初代ゴルフカブリオの写真を一気に見る
購入を即決した理由
購入したゴルフカブリオのカラーやサイズ、「ストロベリーバスケット」と呼ばれた独特の外観については、前回の記事でお伝えした通り。
購入を即決できたのは、全塗装されていたボディの仕上がり具合がとてもよかったこと、4座のブラックレザー製シート(前席は張り替え済み?)をはじめインテリアの状態がよかったこと、ソフトトップも綺麗なままだったことなど、その金額に見合うものであろう雰囲気プンプンのクルマであったことなどが理由だった。ちなみに、手に入れた時点での走行距離は12万kmだ。
購入にあたっては、暗いヘッドライト(筆者のものは標準の4灯式からクラシカルな2灯式グリルに変更してある)はそのままとして、その代わりにフォグランプの電球を明るいH3イエローLEDタイプに変更したこと(「BORDAN」というメーカー製で工賃込み8,800円)、2ドアのロックピンをいつものゴルフボール型のものに交換したこと(1,980円)、予備キーがなかったのでブランクキーを購入(AH型7,150円)して昭島ロックセンターで新規に作ったもらったこと(2,640円)、Bluetoothのアダプターを取り付けてもらったこと(8,800円、これは後の回で説明)、折り畳んだ幌に被せるための黒皮の中古トノカバー(5,500円)を購入したことなど、ちょっとした追加費用が発生した。
AIで愛称を決める?
紺色ボディと紺色幌の組み合わせが特徴のゴルフカブリオに、どんな愛称をつけたらいいのか。AIに聞いてみると、最初の提案は「ミッドナイト・インク」だった。執筆活動を続ける筆者に馴染み深い「インク」をイメージしたもので、夜の静寂の中でペンを走らせるような、落ち着いた深みのある紺色を表現したものだという。書き手としてのアイデンティティと、「ゴルフ1」のクラシカルな機械としての魅力が、紺色という色を通して美しくつながる感じがする、というのが提案の理由だ。
2番目の提案は「ネイビー・ノート」。「ノート」(記録)と「ノート」(音色)を掛け合わせたネーミングだ。軽快に走るクラシックカーのエンジン音と、日々の記録を書き留める“相棒”としての意味を込めたのだとか。
ドイツ車らしい響きとして、ドイツ語で紺色を表す「Marineblau」(マリーネブラウ)も候補に上がった。個人的にはどストレートに“青カブ号”と呼ぶのがいいのではと思っているのだが、みなさんいかがだろうか。
ソフトトップについて
カブリオのソフトトップ開閉機構は、初期モデルでは手動式、後期のクラシックモデルでは電動油圧式になっていたという。折りたたみ式のフレームは「Zフォールディング」という方式を採用していて、トップの外側が上を向いた状態で重なるので、畳んでも見た目が綺麗になることが特徴だ。リアウインドウは透過率の悪いビニール製ではなく丈夫なガラス製なので、ルーフを閉めても後方がクリアに見えるのがいい。
筆者のゴルフカブリオは電動油圧式を採用したモデルで、センターコンソールにあるスイッチを押し続けることで油圧シリンダーが作動し、自動で開閉するはず……だったのだが、この個体に限っては、前のオーナーが故障を恐れたのか、すでに同機構はキャンセルされていた。こういう個体、けっこう多いそうだ。
では、もともと電動油圧式だったソフトトップをどうやって開け閉めするのか。簡単に説明すると、まずはフロントガラス枠の左右にあるレバーを引いてロックを解除し(左の運転席側は引くだけ、右の助手席側はアシストグリップとしてつかまれる可能性があるので、それを回避するための小さなレバー付き)、あとは車外に出て「ヨッコラショ」とルーフを持ち上げてリアに倒し込むだけという、至ってシンプルな方式だ。さすがに現代の電動ルーフのように走行中の開閉は無理だが、慣れれば開け閉めは20~30秒ほどで完了する。
その昔、「ゴルフ3」を新車購入した時と同じ、懐かしのグレーのケースに入ったインストラクションマニュアルにも、屋根を開閉する方法が法が詳しく書いてある。その中ページにフルカラーで掲載された当時のアクセサリーを見ているのも、ちょっと楽しいのだ。
満開の桜の下を走る
無事納車され、スピニングガレージを出発したカブリオで、タイミングよく満開になっていた国立市の桜の下を走った。やっぱり屋根が開くと、その感激もひとしお。自宅横の畑の菜の花も満開だ。最高出力105PS/5,400rpm、最大トルク148.1Nm(15.1kg・m)/3,800rpmを発生する水冷直列4気筒OHC「2H」型エンジンと3速ATの組み合わせは、調子がよさそうだ。































