Webデザイナーにおすすめの資格7選!適正や学習方法もあわせてご紹介!

インターネットの普及により、需要が高まると見込まれるのが「Webデザイナー」という仕事です。

Webデザイナーは、Webサイトにおける見た目のデザインをほどこすだけでなく、サイト制作時に必要なクライアントへのヒアリングも実施します。

そのうえでサイトの構成を決め、デザインをほどこし、HTMLやCSSといったマークアップ言語によるコーディングを実践するなど、Webサイト制作にまつわるあらゆる業務を担当します。

また、その業務内容は場所を選ばす遂行できるため、主婦の在宅ワークやサラリーマンのサイドビジネスとしても人気の高い職業です。

この記事では、Webデザイナーにおすすめの資格未経験でWebデザイナーになる方法必要な知識を勉強する手段について解説します。

加えて、Webデザインを学ぶためにおすすめのオンラインスクールもご紹介します。

Web業界への就職を考えている方、Webデザイナーへ転職を図りたい方に、役立つ情報をまとめました。

Webデザインをはじめて学ぶ方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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サイト監修者

徳永浩光

【キャリアコンサルタント】 Webメディア監修

【キャリアコンサルタントとして経験を活かしたサイトの監修】

国家資格キャリアコンサルタント所持。教育研修企業で7年間営業に従事したのちに独立。

中小企業〜大企業まで、会社の規模を問わず、キャリア支援の仕組みづくりや、個々人が理想のキャリアを描くための支援を行う。

キャリア支援の観点から、理想のキャリアや働き方を実現するためのヒントとなる情報を発信。

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目次

Webデザイナーとは?

Webデザインの制作やデザインを担う職業のことをいいます。

クライアントから受けた依頼をもとに、サイトの企画・設計をし、見た目に関するデザイン・レイアウトを整えます。

その後、Webブラウザに表示できるようコードを書き、制作物として完成させるのがWebデザイナーの仕事です。

サイト制作にはWebディレクターやプログラマーなど、他職種のメンバーが関わることも多く、チームとして協力しながらクライアントの要望に沿ったサイトを作り上げます。

Webデザイナーの仕事内容

おもに、ヒアリング設計デザインコーディングにわけられます。

それぞれの過程における特徴を解説します。

ヒアリング

まず、クライアントに対してヒアリングをし、サイト構築の目的狙いたいターゲット掲載したいコンテンツデザインなど、サイトの方向性を確認します。

ここでは、クレームや作業の修正・追加の対象とならないように、クライアントのサイト目的を把握し、齟齬のないよう要望を理解することがポイントです。

設計

つづいて競合サイトを調査・分析し、コンセプトやコンテンツを決めるサイト設計画面情報設計作業を進めていきます。

競合調査をすることで、訪問者に好まれるデザインや、差別化を図るポイントが明確になり、コンセプトを決定しやすくなります。

Webサイトの根幹をなす重要な工程となるため、骨太なサイト設計を目指しましょう。

デザイン

Adobe社が提供するPhotoshopIllustratorなどのグラフィックソフトを使用し、サイト全体におけるデザインから、パーツごとに使用するロゴやバナーの作成、写真の加工などをほどこします。

その後のコーディングがしやすいよう、インターネット上でアップされるサイトの見た目通りにデザインする、「デザインカンプ」の作成を目指します。

このデザインカンプが、サイトとしての完成系となるため、クライアントにイメージ通りに仕上がっているかチェックしてもらいましょう。

コーディング

作成したデザインカンプをもとに、HTMLCSSといったマークアップ言語を使用してコーディングします。

コーディング工程を経ることで、実際のデザインをインターネットブラウザに表示できます。

また、コーディング後も、Webデザイナーが担う業務にはさまざまなものがあります。

Webサイトが正常に機能するかどうかを確認する「テスト」作業やクライアントへの納品後も運営をサポートする「保守管理」などが代表例です。

Webデザイナーの働き方

Webを扱う職業であれは、どんな業種どんな業界であっても、活躍できる可能性が広がっています。

ここからは、Webデザイナーが実際にどのような働き方をしているのか、3パターンにわけてご紹介します。

Web制作会社で働く

Webデザイナーが就労する場として、もっとも代表的なのが「Web制作会社」です。

ここでWebデザイナーは、クライアントから受けたWebサイト制作の依頼に対し、Webディレクターやプログラマーなど他職種のメンバーと協同で業務にあたります。

チームで協力して制作を進めるという職務の性質上、他社とのコミュニケーション力は必須のスキルといえるでしょう。

また、Web制作に特化した業界であるため、サイト制作における幅広いスキルや経験が得られるのも大きな利点です。

Webに関する知識の豊富な人材が多く集まるため、業務を通してデザイン力、コーディング力、それらに付随する技術力の向上が期待できます。

一般企業で働く(自社サイト制作)

事業を営む各企業のWeb制作事業部広報宣伝部に所属して、自社のWebサイト制作を担当するといった働き方もあります。

一般企業で働くWebデザイナーは、自社のサイトの修正・改善をおもな業務としてこなします。

そのため、多種多様な案件に触れられずデザインやコーディングに関するスキルをのばすのが難しいといえるでしょう。

その反面、サイトへのアクセス数やクリック率などのデータを解析し、成果を上げるサイトを目指す、「マーケティング力」を養う機会は豊富です。

自社の商品を売り込むために必要な、UX(ユーザー・エクスペリエンス)UI(ユーザー・インターフェイス)といったユーザー視点に立った概念は、Webデザイナーとしてキャリアアップを図るうえで非常に有効な考え方となるため、身に付けておくことをおすすめします。

また、在籍する会社でWebデザインを学んだことにより、部署移動できるケースもあります。

他部署で培ってきた業務上の知識・経験を活かせるため、違った観点からサイト制作に携われるでしょう。

フリーランスとして働く

場所や時間に縛られず、自分の働きやすさを優先して稼働できるため、非常に自由度の高い働き方といえます。

最近では、PC1台でできるブログやSNSを使ったアフィリエイトの始め方を学び、スキルを付けてから独立をするような方も増えています。

しかし、その自由度と引き換えに収入面では安定しにくいのが特徴です。

加えて、案件を受注するため自らクライアントに対し営業をかけたり、経費精算の事務処理を行ったりするなど、ひとりでこなさなければならないことも増加します。

そのため、Webデザイナーとしてのスキルはもちろん、タスクマネジメント能力や営業力など、職業人としての総合的な能力が必要です。

最近では、クラウドソーシングやフリーランス・副業専門エージェントなどでの求人媒体が充実しているため、興味のある方は一度実際の案件を覗いてみるといいかもしれません。

おすすめのフリーランスエージェントなども調べてみると良いでしょう。

Webデザイナーにおすすめの資格7選

Webデザイナーになるのに、資格は必要ありません。

現役Webデザイナーであっても、関連資格を保有していない方も多いでしょう。

しかし、これからWebデザインを学び就職を目指される方にとって、資格の所持は、一定のスキルの証明と物事を遂行する能力のアピール材料となります。

ここでは、Webデザイナーとして持っておくと便利な資格を7つご紹介します。

ウェブデザイン技能検定

検定試験名
  • ウェブデザイン技能検定(1級~3級)
試験実施団体
  • 特定非営利活動法人「厚生労働大臣指定試験機関」
    インターネットスキル認定普及協会
受験資格
  • 1級:
    【実技試験】
    ・1級の技能検定において、学科試験に合格した者
    【学科試験】
    ・7年以上の実務経験を有する者
    ・職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業または普通職業訓練修了後、5年以上の実務経験を有する者
    ・大学卒業後、3年以上の実務経験を有する者
    ・高度職業訓練修了後、1年以上の実務経験を有する者
    ・2級の技能検定に合格し、その後2年以上の実務経験を有する者
  • 2級:
    ・2年以上の実務経験を有する者
    ・職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業または普通職業訓練を修了した者
    ・大学を卒業した者
    ・高度職業訓練を修了した者
    ・3級の技能検定に合格した者
  • 3級:ウェブ制作や運営に関する業務に従事している者、および従事しようとしている者
試験日程
  • 1級:11月学科試験・2月実技試験に実施
  • 2級・3級:年4回、5月・8月・11月・2月に、学科試験・実技試験を同日実施
試験時間
  • 1級:学科試験90分・実技試験180分・ペーパー実技試験60分
  • 2級:学科試験60分・実技試験120分
  • 3級:学科試験45分・実技試験60分
出題形式
  • 学科試験:筆記(マーク方式)で、多肢選択法または真偽法形式
  • 実技試験:課題選択方式
合格ライン
  • 学科試験:70点以上(100点満点中)
  • 実技試験:70点以上(100点満点中)かつ、各作業分類において配点の60%以上の得点を満たすこと
合格発表日
  • おおむね試験日より1か月後
受験手数料
  • 1級:学科試験 7,000円/実技試験(ペーパー実技試験含む) 25,000円
  • 2級:学科試験 6,000円/実技試験 12,500円(35歳以上)または7,000円(35歳未満)
  • 3級:学科試験 5,000円/実技試験 5,000円(35歳以上)または3,000円(35歳未満)

厚生労働省が認定している唯一のWebデザインにおける技能検定試験で、合格すると「ウェブデザイン技能士」と名乗れます。

検定級は1級~3級まであり、3級はWebサイトの制作業務に従事しようとしている方であれば、どなたでも受験可能です。

試験は、学科試験と実技試験にわかれており、学科試験はマーク方式による正誤問題、実技試験はWebサイトの構築・運用管理にかかわる作業問題が問われます。

いずれの級においても、100点満点中70点以上を獲得すると合格です。

Webデザイナー検定

検定試験名
  • Webデザイナー検定(エキスパート/ベーシック)
試験実施団体
  • CG-ARTS 公益財団法人「画像情報教育振興協会」
受験資格
  • 特になし
試験日程
  • 年に2回、7月と11月に実施
試験時間
  • エキスパート:80分
  • ベーシック:60分
出題形式
  • 筆記試験で「多肢選択法」形式
合格ライン
  • エキスパート・ベーシックいずれにおいても、70点以上(100点満点中)
合格発表日
  • おおむね試験日より1か月後
受験手数料
  • エキスパート:6,700円
  • ベーシック:5,600円

Webサイトの制作において必要となる、コンセプトメイキングや管理運用を実施するための知識・技術の習得を測る検定試験です。

出題範囲は、表現の基礎的な知識から知的財産権までと幅広く、検定は「ベーシック」と「エキスパート」にわけられます。

試験は年に2回、7月と11月に実施され、受験資格はなくどなたでも受験可能です。

Webクリエイター能力認定試験

検定試験名
  • Webクリエイター能力認定試験(エキスパート/スタンダード)
試験実施団体
  • 株式会社サーティファイ Web利用・技術認定委員会
受験資格
  • 特になし
試験日程
  • 全国にある各試験会場が認定した日程
試験時間
  • エキスパート:
    【知識問題】20分
    【実技問題】テキストエディター使用:110分
    Webページ作成ソフト使用:90分
  • スタンダード:
    【実技問題】テキストエディター使用:70分
    Webページ作成ソフト使用:60分
出題形式
  • 知識問題:多肢選択形式(4択)または文書による設問
  • 実技試験:配布された問題データおよび素材データに基づき、設問文の指示に従って編集を行い、解答データを提出する。
合格ライン
  • 知識問題と実技問題の合計得点が65%以上
合格発表日
  • おおむね試験日より1か月後
受験手数料
  • エキスパート:7,500円
  • スタンダード:5,900円

基本のWebサイト制作スキルから、発展的なサイトデザインスキルまでの幅広い能力を評価する認定試験です。

また、累計受験者数が16万人以上と、業界でもっとも人気の高い試験でもあります。

試験の出題級は「スタンダード」と「エキスパート」にわけられ、スタンダードは実技問題のみ、エキスパートは実技問題と知識問題から構成されています。

いずれの級も受験資格はなく、Webサイト制作に興味があれば、どなたでも受験が可能です。

HTML5プロフェッショナル認定試験

検定試験名
  • HTML5プロフェッショナル認定試験(Level.1/Level.2)
試験実施団体
  • 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)
受験資格
  • 特になし
試験日程
  • 全国にある各試験会場が認定した日程
試験時間
  • 90分(試験後の簡単なアンケート回答の時間を含む)
出題形式
  • CBT方式
合格ライン
  • 公表なし
    ※ただし、7割程度の正答率で合格できるよう設定されている。
合格発表日
  • 試験終了後に、その場で結果が表示される。
受験手数料
  • 16,500円

Webサイトのコーディングに欠かせないHTML5とCSS3や、サイトを動的に機能させるためのプログラミング言語であるJavaScriptやjQueryなどの知識・技術を認定する試験です。

試験は、Web制作の基礎的な実力を測定するLevel.1試験と、システム関連や動的なWebアプリケーションの作成技術などを測定するLevel.2試験で構成されています。

基本的にどちらのレベルから受験しても構いませんが、Level.2試験のみを先に受験し合格できても、Level.2は認定されません。

Level.1の認定が認められて、はじめてLevel.2も認定を受けられます。

受験資格はなくどなたでも受験可能で、随時試験が実施されています。

アドビ認定プロフェッショナル

検定試験名
  • アドビ認定プロフェッショナル(Adobe Photoshop CC/Adobe Illustrator CC/Adobe Premiere Pro CC)
試験実施団体
  • 株式会社オデッセイ コミュニケーションズ
受験資格
  • 特になし
試験日程
  • 全国にある各試験会場が認定した日程
試験時間
  • いずれの試験も50分
出題形式
  • CBT方式による、選択肢形式・ドロップダウンリスト形式・クリック形式・ドラッグ&ドロップ形式・操作問題
合格ライン
  • 公表なし
合格発表日
  • 試験終了後に、その場で結果が表示される。
受験手数料
  • 一般価格:10,780円
  • 学割価格:8,580円

Adobe社が提供するIllustratorやPhotoshopなどのグラフィックソフトや、動画編集ソフトであるAdobe Premiere Proに関する、基本的な使用スキルを証明する国際認定試験です。

Illustrator CC 2020・Photoshop CC 2020・Adobe Premiere Pro CC 2020と、それぞれアプリケーション単体での申し込みとなります。

Web制作の現場では、ロゴやバナー作成時にPhotoshopやIllustratorなどのグラフィックツールが必須となるため、使いこなせるようになることで制作における作業効率が大きく向上します。

受験資格はなく、試験会場ごとに設定された任意の試験日で受験可能です。

Photoshop(R)クリエイター能力認定試験

検定試験名
  • Photoshop(R)クリエイター能力認定試験(エキスパート/スタンダード)
試験実施団体
  • 株式会社サーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会
受験資格
  • 特になし
試験日程
  • 全国にある各試験会場が認定した日程
試験時間
  • エキスパート:第1部 50分/第2部 90分
  • スタンダード:第1部 40分/第2部 90分
出題形式
  • 多肢選択解答形式、または問題文の指示に従ってPhotoshop上で編集を行い、解答データを提出する。
合格ライン
  • エキスパート:知識問題・実技問題の得点率が65%以上、かつ実践問題の得点率が70%以上
  • スタンダード:実技問題の得点率が65%以上、かつ実践問題の得点率が70%以上
合格発表日
  • おおむね試験日より1か月後
受験手数料
  • エキスパート:8,600円
  • スタンダード:7,600円

グラフィック画像ツールであるPhotoshopの活用スキルを測定する認定試験です。

「スタンダード」と「エキスパート」で構成され、スタンダードは平易な内容、エキスパートでは標準的な難易度の内容を扱っています。

アドビ認定プロフェッショナルでもPhotoshopに関するスキルが問われますが、おおむねエキスパートと同等レベルであろうと言われています。

受験資格はなくどなたでも受験可能です。

Illustrator(R)クリエイター能力認定試験

検定試験名
  • Illustrator(R)クリエイター能力認定試験(エキスパート/スタンダード)
試験実施団体
  • 株式会社サーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会
受験資格
  • 特になし
試験日程
  • 全国にある各試験会場が認定した日程
試験時間
  • エキスパート:第1部 50分/第2部 90分
  • スタンダード:第1部 40分/第2部 90分
出題形式
  • 多肢選択解答形式、または問題文の指示に従ってIllustrator上で編集を行い、解答データを提出する。
合格ライン
  • エキスパート:知識問題・実技問題の得点率が65%以上、かつ実践問題の得点率が70%以上
  • スタンダード:実技問題の得点率が65%以上、かつ実践問題の得点率が70%以上
合格発表日
  • おおむね試験日より1か月後
受験手数料
  • エキスパート:8,600円
  • スタンダード:7,600円

グラフィックツールであるIllustratorの活用スキルを測る認定試験です。

Photoshop(R)クリエイター能力認定試験と同様、「スタンダード」と「エキスパート」からなり、エキスパートはアドビ認定プロフェッショナルで出題されるIllustrator試験と同程度の、標準的なレベルの出題がなされています。

Webサイト制作では、Photoshopを使用する割合のほうが圧倒的に多くなります。

しかし、IllustratorではPhotoshopでは叶わないオブジェクトに対する細かなデザイン作成も可能であるため、現場で活躍するうえで、Illustratorの習得は必須でしょう。

Webデザイナーに向いているのはどんな人?

Web制作に興味を抱いた方がWebデザイナーを目指すにあたって、自分は本当にWebデザイナーに向いているのだろうか?と自問自答することも多いでしょう。

そこで、ここからはWebデザイナーに向いている人の特性を3つご紹介します。

クリエイティブなことが好きな人

ものづくりが好きな人イメージを具現化するのが好きな人はWebデザイナーに向いているでしょう。

絵やイラストを描くのが得意な人も、Web制作の現場で活躍が期待できます。

仕事そのものが「制作する」ことであるため、ゼロからものを生み出すことに価値を見出せる人にとって、やりがいのある職業といえます。

また、色彩感覚に優れている人や、モノの配置をデザインとして捉えられる、アーティスティックな感性を有する人にもおすすめです。

コツコツ作業が好きな人

Webサイトの制作は、コーディングやデザイン作業の連続です。

緻密な作業をコツコツ続けられる人でないと、Webデザイナーには向いていないかもしれません。

Web現場で働く方の多くは、地道なコーディングやデザインを楽しんで作業しているため、一度「自分が本気でコーディングやデザインを楽しめるかどうか」という視点から、ご自身のWebデザイナーに対するマッチングについて考えてみるといいでしょう。

また、長時間パソコンに向かうのが苦痛に感じる方も、Webデザイナーの仕事に向いているとはいえません。

繊細な人・神経質な人

繊細な人神経質な人は、Webデザイナー向きといえます。

Webサイトのデザインは、ほんの些細なフォントの大きさや画像のレイアウト・配色の違いにより、受け手の印象が大きく異なります。

その小さな違いが、ユーザーの購買意欲低下を招くことにつながりかねないため、Webデザイナーは一つひとつのバランスを慎重に吟味して、デザインをほどこす必要があります。

わずかな差にこだわり、細かい部分までクライアントにとってよりよいものを追求することが大切です。

Webデザイナーになるには?

ここからは、未経験でWebデザイナーに挑戦する場合の就活手段と、資格取得の必要性についてご紹介します。

Webデザイナーには未経験でもなれる?

Webデザイナーは、HTMLやCSSなどの言語ツールと、Photoshopなどのグラフィックソフトの操作ができれば、未経験でもなれる職業です。

しかし、実際の求人募集では、実務経験を採用の条件としている企業も多く、未経験での就職は現実的に難しいのではないか……と考える方も多いでしょう。

そこで有効となるのが、ご自身の実力を示せる「ポートフォリオ」の作成です。

応募時に、ご自身の手がけたWeb作品をポートフォリオとして提出することで、企業側にスキルややる気・意気込みをアピールできます。

Webデザイナーとしての能力や個性、仕事に対する熱意を明示できるポートフォリオを目指し、しっかり作り込んでおきましょう。

それでも就職活動に苦戦する場合、アルバイトからWebデザイナーの仕事をはじめるのもひとつの手です。

アルバイトでもWeb制作の実務を経験でき、スキルアップも可能です。

一般的な応募条件として多い「2~3年以上」の実務経験を満たせば、正社員としての転職も有利に進められるため、雇用形態にかかわらず、まずはWeb制作業界に入ることを前提としたキャリアを選択するといいでしょう。

Webデザイナーになるのに資格は必要?

前述したように、Webデザイナーになるのに特別な資格は必要ありません

最低限必要な、コーディングスキルとデザインスキルがあればWebデザイナーにはなれます。

とはいえ、資格を保有することは、デザインスキルや仕事に対する意欲・努力できる人材であることのアピールになるため、資格を取得しておいて損することはないでしょう。

また、資格の試験勉強に励むこと自体が、知識・技術の向上につながり、自己研鑽の方法としてもおすすめです。

Webデザイナーに必要な知識・技術を勉強する手段

Webデザイナーになるために、最低限必要であるPhotoshopやHTML・CSSの知識・技術はどう学べばいいのでしょうか?

ここからは、Webデザイナーになるために必要な知識や技術を勉強する手段をご紹介します。

独学で知識を身に付ける

独学のなかでも、Webデザインの初心者にまず取り組んでほしいのが、映像による学習です。YouTubeや学習動画サイトなど、無料で視聴できるものを利用して、全体像を視覚的に把握しましょう。

だいたいのイメージが掴めたところで書店へ出向き、ご自身のレベルに合ったWebデザインの専門書を入手してください。

Webデザインの書籍は数多く出版されているため、いくつかピックアップしたうえで足を運ぶといいでしょう。

実際に、ご自身で比較したうえでお気に入りの1冊を選び、勉強してみましょう

また、学習動画サイトのなかには、一部の機能をスマホで学べるものもあります。

これらは、デバイスにこだわらず出先で学べるため、人気の高い学習法です。

スマホひとつで手軽に知識を身に付けられ、毎日続けやすいといったメリットがあります。

このように、コストの低さと、さまざまな角度から自分に合った勉強法を創意工夫できるところに、独学のよさがあります。

資格スクールに通う

資格スクールに通うことで、独学では得られない種々のメリットを享受できます。

そのため、一般的にスクール通学は独学よりも近道となるでしょう。

スクール通学における一番のメリットは、講師やチューターにわからない箇所を直接聞けるという点です。

これは、わからない箇所があっても自力で解決しなければならない独学との大きな違いです。

ふたつ目のメリットは、目標を同じくする仲間と励まし合ったり、情報交換し合ったりできる点にあります。

移り変わりの激しいWebの世界で、日々刷新される情報はとても貴重です。

スクール受講生の皆にとって、興味の対象であるWebの情報を共有することは、今後に活かせる人脈作りにも大きくつながります。

最後のメリットは、学習ペースやゴールを明確にできるという点です。

独学であれば、学習におけるペース配分も学習を終了とするタイミングも、すべて自分の思うままに決められます。

それに対してスクールでは、カリキュラムや学習期間が設定されているため、それらに則って勉強を進めていきます。

ご自身で学習プランを立案するのが難しい方、一日でも早くWebデザイナーとして活動したい方にとっては、資格スクールの通学が最適な決断ではないでしょうか。

ただし、スクール通学は、一般的に受講料が高額となります。それに加えて、通学にかかる物理的な時間の確保を必要とします。

そのため、経済面や時間の融通に苦労している方が多い傾向にあります。

このようなデメリットを解消する学習法として、オンラインスクールが人気を集めています。

Webデザイナーにおすすめのオンラインスクール3選

ここからは、Webデザイナーになるためにおすすめできる、オンラインスクールをご紹介します。

数あるオンラインスクールのなかで、受講金額の20%の給付を受けられる一般教育訓練給付制度の対象講座と、1レッスンあたり、1チャットサポートあたりの受講料が安い講座を厳選しました。

ヒューマンアカデミー

通信講座名/料金
  • Webデザイナーコース(6ヶ月):588,500円
  • Webデザイナー総合コース(6ヶ月):817,718円
  • Web動画クリエイター総合コース(12ヶ月):922,900円
入学金
  • 11,000円
一般教育訓練給付制度
  • Webデザイナーコース:対象
  • Webデザイナー総合コース:対象
  • Webデザイナーエキスパートコース:対象外
カリキュラム
  • Photoshop講座
  • Illustrator講座
  • HTML/CSS講座
  • Premiere Pro講座
  • After Effects講座
  • WordPress講座
  • JavaScriptプログラミング講座
  • ポートフォリオ(Web)講座
  • ITビジネスエッセンシャルガイド講座
  • 制作実践講座(Web)ほか
選べる学習スタイル
  • オンラインスタイル
  • 通学クラス担任スタイル
  • ブレンドスタイル(オンライン&通学スタイル)
教材/テキスト
  • オンライン講習で、自ら学習を進めていく。
サポート体制
  • キャリアカウンセラーが就職までフルサポート。

資格取得と就職・転職の総合校として有名なスクールです。

Webデザインの講座は、未経験からWebデザイナーを目指せる「Webデザイナーコース」と就転職を有利に進めるためのUI設計やJavaScriptも学べる「Webデザイナー総合コース」、フリーランスを目指せる「Webデザイナーエキスパートコース」の3コースがあります。

一般教育訓練給付金制度の対象コースも含まれているため、給付の該当者にとってはお得に受講できるチャンスです。

学習スタイルは、それぞれのライフスタイルに合わせて選べる3タイプが用意されています。

場所や時間に縛られず学びたい方はオンラインスタイル、直接講師の指導を仰いで制作を進めたい方は通学担任スタイル、オンラインと通学のメリットを両方得たい方はブレンドスタイルを選択するといいでしょう。

ブログやサイトを作る際に必要なWordPressの始め方が学べるカリキュラムもあります。

ブログの始め方など、初歩的な箇所、基礎から学びたい人にもピッタリです。

Webサイト制作のほかにも、ビジネスの現場で求められる、企画や運用といった実践的な仕事の流れが学べるのも、ヒューマンアカデミーの特徴です。

\ 就職率90%以上のWEBデザイン講座/

CodeCamp

通信講座名/料金
  • Webデザインコース2ヶ月プラン(60日間):198,000円
  • Webデザインコース4ヶ月プラン(120日間):308,000円
入学金
  • 33,000円
カリキュラム
  • Illustrator
  • Photoshop
  • HTML5
  • CSS3
  • JavaScript
  • jQuery
  • Bootstrap
  • キャリアTalk:CodeCampの現役エンジニアや現役デザイナー講師・キャリアコンサルタントへ気軽に相談できるカリキュラム。
レッスン回数
  • 2ヶ月プラン:20回
  • 4ヶ月プラン:40回
学習環境
  • AWS Cloud9
  • Adobe Illustrator
  • Adobe Photoshop
  • Bootstrap
教材/テキスト
  • オンライン教科書で、自ら学習を進めていく。
    ※ただし、一部のカリキュラムでは紙媒体の教科書を使用します。
サポート体制
  • 合格するまで何回でも受けられる、添削サポート
  • お気に入り講師機能

完全オンラインで受講できるプログラミングスクールです。

各分野の第一線で活躍してきた、現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスンを最大の特徴としています。

レッスンは当日予約も当日変更も可能でありながら、毎日7時~23時40分まで受けられるなど、受講者にとって利用しやすいフレキシブルな制度が充実しています。

Webデザイン未経験からWebサイト制作にチャレンジできる「デザインマスターコース」では、2ヶ月プラン・4ヶ月プラン・6ヶ月プランと3つの料金プランがあり、ご自身の現在のスキルによってプラン選択ができるよう設定されています。

1レッスンあたりにかかる費用が5,500円~8,250円と安く、コスパのいいオンラインスクールです。

Tech Academy

通信講座名/料金
  • Webデザインコース4週間プラン:284,900円(社会人)/273,900円(学生)
  • Webデザインコース8週間プラン:372,900円(社会人)/361,900円(学生)
  • Webデザインコース12週間プラン:449,900円(社会人)/438,900円(学生)
  • Webデザインコース16週間プラン:526,900円(社会人)/515,900円(学生)
入学金
  • なし
カリキュラム
  • Webデザインの法則
  • オンライン・ドローイングツールCacoo(ワイヤーフレーム)
  • Photoshop
  • HTML5
  • CSS3
  • Sass
  • jQuery
メンタリング回数
  • 4週間プラン:7回
  • 8週間プラン:15回
  • 12週間プラン:23回
  • 16週間プラン:31回
    ※1回30分のビデオチャット
教材/テキスト
  • オンライン学習システムで、自ら学習を進めていく。
サポート体制
  • 正しく理解できるまで、何回でも受けられる課題レビュー
  • 毎日15時~23時まで、メンターのチャットサポートを受けられる。

Web業界でトップクラスの人気を誇るオンラインスクールです。

独学による挫折をなくすため、受講生一人ひとりの悩みに寄り添う、マンツーマンのメンタリングサービスを提供しています。

メンターと呼ばれる講師陣は、全員が現役のWebエンジニアであるため、受講生の抱える問題に対し、経験者の視点から実務レベルの回答を期待できます。

また、勉強中にエラーなどが生じた際には、毎日15時~23時まで対応可能なチャットサポートで、即座に解決のヒントをもらいながら、有意義に学習が進められます。

「Webデザインコース」では、4週間プラン・8週間プラン・12週間プラン・16週間プランの4プランがあり、チャットサポート1時間あたりの金額は、学生で293円~731円、社会人で379円~780円と割安です。

受講修了後には、Tech Academy主催のコンテストに作品を応募することもできるため、ご自身の技術磨きにお役立てください。

 

まとめ

経済産業省の試算によると、2030年には約79万人のIT人材が不足するとされています。
もちろん、Webデザイナーにおいても例外ではありません。

売り手市場のWeb業界で、就職における採用率を高めたいなら、Webデザイナーとしての実力をつけること、これがもっとも重要です。

本による学習だけ、動画による学習だけと偏らず、あらゆる方法で知識と技術の向上に邁進し、常にアンテナを張って、Web関連の情報を逃さないようにしましょう。

また、資格の取得は一定スキルの証明となり、就職活動の強い味方となりえます。

知識・スキルの復習や実力試しといった観点で、資格試験にトライするのもいいでしょう。

ご自身の描くキャリアプランに合わせて、Webデザイナーに関連する資格の取得も、ぜひ検討してみてください!

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監修者

国家資格キャリアコンサルタント

教育研修会社にて、7年間営業として、企業へのキャリア開発支援制度の導入、個人のキャリア開発に携わり、その後独立。

キャリア支援を通して、個々人の理想の働き方・生き方を考えるサポートをしている。

その一環として、マイナビニュース資格の監修を担当。

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