土地家屋調査士は独学で合格できる?おすすめの勉強方法についてもご紹介!

土地家屋調査士資格を取得したいと思ったとき、独学での合格は可能なのか、どのように勉強を進めたらいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、土地家屋調査士の独学について詳しくご紹介します。

また当サイト内では、土地家屋調査士を学べる通信講座についても紹介しています。

サイト監修者

徳永浩光

【キャリアコンサルタント】 Webメディア監修

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国家資格キャリアコンサルタント所持。教育研修企業で7年間営業に従事したのちに独立。

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目次

土地家屋調査士とは?

土地家屋調査士とは、不動産登記のうち「表示に関する登記」に係る調査・測量・申請のプロフェッショナルであり、以下5つが主な業務です。

  • 不動産の登記に必要な土地や家屋に関する調査及び測量
  • 不動産の表示に関する登記申請手続きの代理
  • 不動産の登記に関する審査請求の手続きの代理
  • 筆界特定に手続きの代理
  • 土地の筆界が明らかではない場合の民間紛争解決手続きの代理

土地家屋調査士は、依頼人の求めに応じて、不動産の表示に関する登記の申請手続きを代行します。

また不動産の物理的な状況を登記簿に反映するために、調査測量の結果を踏まえ、建物を新築した場合における建物の表示の登記、分筆の登記といった登記申請手続きを実施するのも業務の一つです。

さらに土地の測量や登記だけでなく、空き家や所有者不明の土地問題など、土地に関するトラブル解決にまで携わっており、業務を通して「国民の権利の明確化に寄与する」ことを使命とする公共性の高い専門職といえます。

土地家屋調査士になるには?

土地家屋調査士になるためには、国家資格に合格して土地家屋調査士資格を取得する必要があります。

受験資格は特にないため、学歴や実務経験などを必要とせず、誰でも受験が可能です。

口述試験に合格後、日本土地家屋調査名簿に登録し、手数料として25,000円を納付することで、土地家屋調査士として働けるようになります。

土地家屋調査士:試験概要

土地家屋調査士試験には、筆記試験と口述試験の2種類の試験があり、口述試験は筆記試験の合格者のみ受験可能です。

さらに筆記試験は、「午前の部」と「午後の部」に分けられるのですが、測量士・測量士補一級・二級建築士資格の保有者は午前試験が免除されます。

試験科目は以下の通りです。

  • 筆記試験
    午前の部:平面測量10問と作図1問
    午後の部:不動産登記法、民法他20問の択一問題土地・建物から書式問題各1問
  • 口述試験
    1人15分程度の面接方式

土地家屋調査士は独学で合格できる?

土地調査士試験は合格率8~9%と非常に難易度が高い試験ですが、独学でも合格可能です。

しかし、独学で挑むとなると、難易度が高く分からない問題であっても安易に聞ける環境がない分、通信講座や予備校などと比較すると、より多くの時間を費やしてしまうかもしれません。

長い学習期間に耐えながら、試験範囲の要点をしっかり掴みつつ、過去問を中心とした学習法や独学ブログなど、自分なりのサポート機能を整えることで合格を目指せるといえるでしょう。

独学のメリット

土地家屋調査士を独学で学ぶことには、以下のようなメリットがあります。

  • コスパを削減できる
  • 好きなスケジュールで学習できる

コスパを削減できる

通信講座や専門学校などは受講料金がかかるため、受験自体を諦めてしまう方も少なくありません。

その点、独学に掛かる費用は教材費のみなため、できるだけコストを掛けずに学習したい方にはぴったりです。

低コストでも合格できたという達成感と、自信にもつながるでしょう。

好きなスケジュールで学習できる

多忙な現代人にとって、好きなスケジュールで学習を進められるのは非常に魅力的です。

専門学校などは、あらかじめ授業カリキュラムや授業時間が決められているため、忙しくて通う時間がない方も多くいらっしゃいます。

自分で立てたスケジュールで自由に学習を進められる点は、独学の大きなメリットです。

独学のデメリット

土地家屋調査士を独学で学ぶデメリットは、主に以下の点です。

  • 専門用語の理解が難しい
  • 教材選びが難しい
  • 質問・相談相手がいない

専門用語の理解が難しい

土地家屋調査士は専門用語が多く、初めて学習される方には特に難しく感じることでしょう。

独学では専門用語の理解が困難だったり、調べることに時間が掛かってしまったりと、スムーズに学習が進まない恐れもあります。

そのため独学では、他の学習方法と比べてより一つひとつ時間を掛け、確実に理解していく根気が必要です。

教材選びが難しい

土地家屋調査士資格は、比較的マニアックな資格といわれています。

そのため、教材が豊富にあるわけでもなく、自分にあったテキストを決めるのが困難です。

教材は合格を左右する最大のアイテムであるため、失敗は許されません。

教材を実際に手にし、解説は分かりやすいか自分にあった使いやすいものかを確認してから購入しましょう。

質問・相談相手がいない

独学での学習にどうしても付きまとうデメリットが、「質問・相談相手がいない」ことです。

サポート体制がないため、学習途中で分からないことがあっても、自分でどうにかしないといけません。

そのため、しっかり理解できなかったり、理解するのに時間が掛かってしまったり、挫折してしまう可能性も十分あります。

独学での学習を始める前に、そうしたサポート体制をどのようにカバーしていくのか、きちんと決めてから取り掛かるのが大切です。

おすすめの土地家屋調査士の勉強方法

ここでは、土地家屋調査士のおすすめの勉強法をご紹介します。

まずは自分に合った勉強法を知り、上手く取り入れながら知識定着を図りましょう。

通信講座を利用する

土地家屋調査士を初めて学習される方は、何をどこから始めればいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。

通信講座なら、合格に向けた学習カリキュラムが綿密に立てられているため、初心者でも安心して学習に取り組めるでしょう。

以下、おすすめの土地家屋調査士の通信講座を紹介します。

アガルートアカデミー

合格率63.41%(令和5年度)※全国平均9.66%の6.56倍!

アガルートアカデミーではフルカラーテキストを使用しており、視覚的に情報を整理し、知識を吸収しやすいでしょう。

全くの初心者が1年ほどの学習期間で合格レベルにまで実力を付けられるよう、アガルートアカデミー講師陣が過去の択一式試験、記述式試験の傾向を分析しカリキュラムを設計しており、多数の初学者が1年で「一発合格」を成し遂げています。

アガルート公式HPで土地家屋調査士講座の詳細を見る

LEC東京リーガルマインド

受験指導歴30年を超えるLECが、最終合格まで完全サポート!

土地家屋調査士試験は理論(択一)と書式で構成されており、択一式の学習にも書式の知識が必要で、書式の学習にも択一の知識が必要なため、両者を分ける学習は望ましくありません。

LEC東京リーガルマインドでは、択一と書式を交互に学習することで、互いの理解を均等に深めるとともに、学習の効率化を図るカリキュラムとなっています。

LEC公式HPで土地家屋調査士講座の詳細を見る

独学サイト・ブログ・アプリを参考にする

土地家屋調査士:合格ブログ

現役の土地家屋調査士が、独学勉強法を一から紹介しているブログです。

合格するための学習スケジュールや、択一式、口述試験対策までを惜しみなく紹介しており、非常に有益といえます。

ブログに掲載されている情報を、独学に取り入れて励んでみるのもひとつの手段ですね。

totikaokuchousashi-dokugaku

独学で資格取得 目指せ!土地家屋調査士

こちらのサイトでは、独学で土地家屋調査士試験に合格するためのおすすめ勉強法やおすすめテキスト、問題集などについて紹介しています。

書式対策では、関数電卓の使い方や地積測量図など、独学でつまずきやすいポイントも丁寧に説明しているのが魅力です。

独学経験者として説得力を持ってサイト運営されているため、非常に励みになるでしょう。

過去問を押さえる

択一式の勉強法

まずテキストを一通り終えたら、すぐに過去問に取り組むのがおすすめです。

最初は解けない問題も多くあると思いますが、あまり気にせず進めていき、分からない問題はテキストに戻りながら、少しずつ知識を深めていきましょう。

理解が困難な問題は解説を読むだけでも大丈夫です。

過去問1週目の意義は、「どういった論点がどのように問われるのか」を知ることにあるため、正誤にこだわる必要はありません。

過去問を解いた後で改めてテキストを読むことで重要ポイントを理解できるようになるほか、問われ方を知ることで、それに合わせた答えを覚えられます。

このように過去問とテキストの往復を何度も繰り返し行うことで、知識の定着を図れるでしょう。

記述式の勉強法

記述式についても、最初は軽く見ておく程度で大丈夫です。

どのような問題が出題されるのか、どのくらいのボリュームがあるのかをチェックしておきましょう。

記述式は応用問題のため、本格的に取り組むのは、択一式でしっかり点数が取れるようになってからをおすすめします。

以下、記述式の過去問に取り掛かる時期の目安です。

  • 択一式で9割正解できる
  • 申請書の書き方が理解できる
  • 基本的な計算と作図ができる

記述式は問題文が長く、初心者にとってはかなりハードルが高く感じるかもしれませんが、基本的な知識と技術が身に付いていれば解けない問題ではありません。

間違えた問題や分からない問題は、解説を真似ながら改めて解いてみると良いでしょう。

解き方が理解できるようになると、とても面白く感じてくるのも記述式の特徴です。

択一式と記述式を通して解いてみる

実力がついてきたら、いよいよ本試験さながらに、択一式と記述式を通して解いてみましょう。

制限時間を設けることで、時間配分を意識する良い予行練習になります。

道具も本試験と同じものを揃え、電卓はケースを外すなど、できるだけ本試験と同じ雰囲気を作るのがおすすめです。

本試験の雰囲気を味わうことで、俄然やる気が高まり集中して取り組めるでしょう。

過去問アプリを活用する

過去問アプリを積極的に使い、スキマ時間を充実させましょう。

土地家屋調査士過去問アプリは、「平成23年以降の試験午前・午後」を全て収録しており、仕事の休憩時間や移動時間、寝る前の15分間など、毎日少しずつ進めるだけでも着実に力を付けられます。

また、アプリはテキストや問題集と異なり、ゲーム感覚で行える手軽さがあるため、あまり気負うことなく進められる点も魅力でしょう。

最初にダウンロードだけでも行っておけば、都合のいいタイミングで取り組めるため非常に便利です。

あらゆるルールを使って、土地家屋調査士合格に向けて挑んでいきましょう。

完璧を目指さない

土地家屋調査士を学習する中で大切なのが、難しい問題をどう扱うかです。

専門用語や、特殊な計算が多く出題される土地家屋調査士試験ですが、あまり一つの単元にこだわり過ぎず、全体の点数を上げるイメージで取り組むのをおすすめします。

完璧を目指すよりも、要点を押さえて全体を見据えた学習を意識するのは、総合点を上げるのに最も効果的です。

とはいえ、択一の足切り点、書式の足切り点、総合の合格点をとらなければ合格できない過酷な試験であるのも事実なため、土地家屋調査士は、苦手単元との向き合い方が非常に大切な試験であるといえます。

土地家屋調査士におすすめテキスト・過去問など

ここでは、土地家屋調査士におすすめのテキストや過去問を紹介します。

土地家屋調査士:六法

  • 実務と受験に必要な法令・判例・先例等を収録
  • 横2段組で大きな活字、テキスト感覚で読める
  • 土地家屋調査士法等の改正に対応

不動産登記法の条文に合わせて先例・判例が掲載されていてまるで択一六法のごとく使用できます。さすがに六法なので解説はありませんが、まさかのあいうえおの索引まであってこれがあればテキストいらずとさえ感じます。
民法の判例も調査士試験に出そうな判例のみが掲載されており、過不足がないですね。余白も十分で補足でメモも書ける。

土地家屋調査士:測量計算と面積計算

  • 実践演習問題で本試験への対応ができる
  • 関数電卓による測量・面積計算がよくわかる
  • 複素数による方法で計算問題が短縮できる

最低限、知って置く事がきちんと書いてあります。コレだけでも試験は大丈夫ですが、計算が出来ないと試験にもならないので10月中には、一度は終わらせておきたい、そんな本です。簡単なのでスラスラ読めると思いますよ。

土地家屋調査士:択一式過去問

  • 過去8年分の択一式問題を項目別に分類し、問題に解答し、解説等を繰り返し読むことで法的思考力及び解答力が養われる
  • 重要度がS・A・B・Cとランク付けされており、5回分の学習チェック欄が設けられているため、繰り返し問題を解いて実力がつく
  • 日建学院の人気講師・齊木公一が監修

去年も買いました。携帯用にバラバラにしたのでボロボロになってしまいました。
解説は、ややしつこさがありますが、わかりやすいと思います。

土地家屋調査士の独学:まとめ

今回は、土地家屋調査士を独学で合格するための方法を紹介しました。

非常に難易度の高い土地家屋調査士に合格するためには、綿密な学習スケジュールと高度な学習テクニックが重要視されます。

過去問を解く際は、分からないと諦めるのではなく、解説を読んだり、再度テキストを見直したりといった、じっくり向き合う姿勢が大切です。

独学で合格している方のブログから情報を収集するのも良策といえます。

ぜひ自身の独学スタイルに取り入れて効率よく学習を進めていきましょう。

一方で、独学ではどうしても不安だという方は、通信講座などを使うのもおすすめです。

あらかじめ学習スケジュールやカリキュラムが組まれているため安心できます。

あなたに合った学習スタイルで土地家屋調査士の合格を目指しましょう。

アガルート公式HPで土地家屋調査士講座の詳細を見る

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監修者

国家資格キャリアコンサルタント

教育研修会社にて、7年間営業として、企業へのキャリア開発支援制度の導入、個人のキャリア開発に携わり、その後独立。

キャリア支援を通して、個々人の理想の働き方・生き方を考えるサポートをしている。

その一環として、マイナビニュース資格の監修を担当。

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