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基本情報技術者の試験内容は?試験概要や過去問についてもご紹介!

  • 基本情報技術者の試験はどんな内容?
  • 基本情報技術者の過去問はどうやって活用すればいい?
  • 試験概要や申し込み方法を知りたい!

基本情報技術者はITエンジニアとして働きたいと考えている方にとって、定番の国家資格といえます。

基本情報技術者試験に合格するには、プログラミングはもちろん、経営戦略や統計学など、情報処理にまつわる幅広い知識が必要です。

また資格の性質上、紙ではなくPC画面上での作業に慣れる必要があります。

受験を考えるうえで、試験の概要や過去問について知ることは非常に重要です。

この記事では、基本情報技術者の試験概要や過去問、おすすめの勉強方法についてご紹介しています。

当サイトに掲載されている、基本情報技術者の通信講座に関する記事とあわせてぜひ最後までお読みください。

基本情報技術者におすすめの通信講座6選と失敗しない選び方の記事はこちら

サイト監修者

徳永浩光

【キャリアコンサルタント】 Webメディア監修

【キャリアコンサルタントとして経験を活かしたサイトの監修】

国家資格キャリアコンサルタント所持。教育研修企業で7年間営業に従事したのちに独立。

中小企業〜大企業まで、会社の規模を問わず、キャリア支援の仕組みづくりや、個々人が理想のキャリアを描くための支援を行う。

キャリア支援の観点から、理想のキャリアや働き方を実現するためのヒントとなる情報を発信。

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目次

基本情報技術者はどんな資格?

基本情報技術者はIT業界でも人気の高い資格です。

この項目では、基本情報技術者の資格概要について説明します。

基本情報技術者の資格で可能なこと

基本情報技術者の資格は次のことを証明できます。

  • 企業経営・社会システムが抱える課題に対して、情報技術を活用した戦略立案に参加
  • システムの設計・開発を行う
  • 既存製品を組み合せ、業務の最適化をすることで、信頼性・生産性の高いシステムを構築
  • 安定的な運用サービスの手助け

基本的に「基本情報技術者の資格を持っていないとできない仕事」はありません。

目に見えない自分の技術力の証明ができるため、就職活動や社内でのキャリアアップに役立つでしょう。

基本情報技術者の上級資格に応用情報技術者があります。

さらにデータベーススペシャリストやプロジェクトマネージャといった分野ごとの上級資格もあり、それらすべての基礎となる内容を詰め込んだ資格が基本情報技術者です。

基本情報技術者の歴史

基本情報技術者は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が試験を実施する国家資格です。

年間約10万人が受験する人気の高い資格で、ITエンジニアの登竜門と言えます。

その歴史は1969年までさかのぼり、当時は「第二種情報処理技術者認定試験」として実施されており、合格率は8%と難関試験の1つでした。

時代が進むにつれ、ITへの社会的関心や飛躍的な進歩があり、2000年の法改正で現在の「基本情報技術者試験」となりました。

日々進化するITに対応するため、定期的に試験問題となるプログラミング言語が追加されたり、試験形式が紙からCBT方式に変更になったりと、試験も進化を続けています。

基本情報技術者の試験概要

基本情報技術者の試験内容や合格率など、基本的な事項を見ていきましょう。

試験日
  • CBT方式により随時実施
合格ライン
  • 科目A・科目Bともに1,000点満点中600点以上
合格率
  • 40%前後(CBT)
試験方式
  • CBT方式
試験受付期間
  • 当月から3カ月先の月末まで試験日時を選択可能
注意点
  • 科目A・科目Bを別日で受験することはできません。(連続して実施)

(IPA・株式会社CBT-Solutions公式HPを基に当サイトにて作成)

基本情報技術者の試験は科目A試験と科目B試験に分かれています。

2023年より全国のテストセンターにてCBT方式で実施されています。

CBT方式とは?

CBT方式とは「Computer Based Testing」の略称で、ペーパー試験ではなく、PC上で行う試験方式です。

株式会社CBT-Solutionsの申し込みページから、自分で試験会場や試験日程を選びます。

試験会場には個別ブースにそれぞれPCが配置されており、会場側から指定されたブースにて試験を受けます。

現状、出題形式は試験問題を単純にPDF化したようなイメージです。

このCBT方式はSPI試験などでも活用されているため、就職活動や大学授業の一環で触れた経験があるかもしれません。

試験方式がCBT方式になったことによる、メリット・デメリットについても確認しておきましょう。

メリット
  • 科目A・科目B試験を1日で行う必要がなくなった
  • 紙をめくる音やペンの音が気にならなくなった
デメリット
  • 問題が見づらい
  • 目が疲れる

デメリット部分は、日々の学習から意識しておきましょう。

普段の試験勉強中にPC画面上でテキストや問題を見ることに慣れておくと、試験当日の負担を減らせます。

科目A試験免除とは?

基本情報技術者試験は過去、CBT方式の導入により分割での受験が可能になったものの、2025年時点では科目A・科目B試験を1日で受験する必要があります。

基本情報技術者の科目A試験は、試験の実施元であるIPAが認めた講座を修了すると、試験の免除を受けられます。

科目A試験の免除を活用すれば、科目B試験は合格基準を満たしていたにもかかわらず、科目A試験が合格基準に満たなかった、ということが起きません。

また、科目A試験の免除を認定されてから、1年間の免除期間があります。

免除期間中であれば、2度目の試験も科目A試験を免除できるため、科目B試験の勉強だけに集中できるのは魅力的です。

できるだけ効率的に学習を進めたい方は、科目A試験免除を受けられる講座の受講も検討してみましょう。

基本情報技術者の合格率・合格ライン

基本情報技術者の合格ラインは科目A・科目Bともに60点以上と定まっています。

幅広い分野を網羅的に学習し、苦手を減らす勉強法を心掛けましょう。

合格率の推移は下記の通りです。

実施 受験者数 合格者数 合格率
2020年秋期 52,993人 25,499人 48.1%
2021年春期 32,549人 13,544人 41.6%
2021年秋期 52,831人 21,167人 40.1%
2022年春期 37,574人 14,399人 38.3%
2022年秋期 45,618人 15,919人 34.8%
2023年4月〜2024年3月(CBT) 121,611人 57,278人 47.1%

2020年秋期よりCBT方式が導入されてから、もともと20%前後だった合格率が40%超えとなりました。

合格ラインは変化していないため、合格率の上昇に惑わされず、苦手分野を確実につぶしていきましょう。

申し込み方法

基本情報技術者試験の申し込みは、受付期間中に入金後、株式会社CBT-Solutionsのページにアクセスし、試験会場の予約を取る必要があります

その際、受ける時間帯にかかわらず必ず科目A試験→科目B試験の順番で申し込みましょう

申し込みは、3カ月先の月末まで試験日時を選択可能です。

2025年時点、基本情報技術者試験(FE) 科目A・科目Bを別日で受験することはできないため、注意しましょう。

基本情報技術者の試験内容

基本情報技術者試験の内容や配点について確認していきましょう。

科目A試験の内容・配点

試験名 試験時間 出題数/解答数 出題形式
基本情報技術者試験(科目A試験) 90分 60問/60問 多肢選択式
(四肢択一)

試験内容は、毎回ほぼ固定の問題数で出題されます。

2025年時点、科目A試験の問題数(全60問)の内訳は以下の通りです。

  • テクノロジ系:約41問
  • マネジメント系:約7問
  • ストラテジ系:約12問

テクノロジ系は全体の約70%を占めているため、より深い理解度を求められます。

毎年変更が少ない傾向のため、過去問を繰り返し解くと効率的な学習が可能です。

科目B試験の内容・配点

試験名 試験時間 出題数/解答数 出題形式
基本情報技術者試験(科目B試験) 100分 20問/20問 多肢選択式
(選択問題あり)

2025年時点、科目B試験の問題数(全20問)の内訳は以下の通りです。

  • アルゴリズムとプログラミングに関する問題:16問
  • セキュリティに関する問題:4問

20問全てに回答する必要があります。

過去問の使い方

基本情報技術者試験の学習は、過去問を積極的に活用しましょう

CBT方式に変更になりましたが、問題の本質的な部分は変わっていません。

テキストで学ぶことも大切ですが、早めにアウトプット型の学習に切り替えましょう。

基本情報技術者試験は試験の形式に慣れることが合格への近道です。

基本情報技術者試験は科目A・科目Bの2部形式になっており、それぞれ内容に特徴があります。

勉強を進める際は「今、科目Aと科目Bのどちらの内容を学んでいるのか」常に意識しましょう。

科目A試験の場合

科目A試験では、約40%が過去問から出題されます。

多くの過去問に触れ、形式に慣れるだけではなく、実践的な知識として身につけましょう。

科目A試験の合格ラインは60%で、問題のうち約40%が過去問から出題されるため、過去問を繰り返し解くことが重要です。

科目A試験のおすすめの勉強方法をご紹介します。

テキストである程度知識を身に着けた後、試験と同じ形式(90分・PCで問題のPDFを表示)で問題を解き、間違えた問題を中心に隙間時間で復習する方法です。

細切れに問題を解くと、限られた時間の中で問題を解く練習ができないため、初めて解く過去問はできるだけ試験形式に合わせて解くようにしましょう。

科目B試験の場合

科目B試験は科目A試験とは異なり、過去問と同じ問題が出題されませんが、過去問から出題傾向はつかめます。

科目B試験では、問題を単純に解くだけでなく、問題文の読解力も必要です。

過去問を積極的に解くことで、読解力を付けられます。

おすすめの勉強方法ですが、まずは科目A試験と同じく、試験と同じ形式(100分・PCで問題のPDFを表示)で問題を解き、その後解説やテキストの該当するページをゆっくり読み、内容を自分の中に落とし込みましょう。

科目A試験対策では隙間時間を活用した学習方法をおすすめしましたが、科目B試験対策では、可能な限りまとまった時間を取り、1問1問に対する理解度を高めることが重要です。

特にアルゴリズムとプログラミング言語が重要な得点源であるため、しっかり学習し、十分な時間を確保して対策することで、安定したスコアを狙えるでしょう。

基本情報技術者は独学でも合格できる?

基本情報技術者は、市販のテキストも充実しており、独学でも十分合格の可能性があります

すでにエンジニアとしての経験がある場合は、比較的理解しやすく取り掛かりやすい内容です。

比較的安価に、自分のペースで勉強を進められるのは独学の嬉しいメリットといえるでしょう。

初学者の場合はまず、ITパスポートの勉強から始めることをおすすめします。

ITパスポートの勉強をしてみて、独学でも問題がなければ基本情報技術者の勉強でも挫折しづらいでしょう。

ITパスポートや基本情報技術者を初めて学ぶ場合、無機質なアルファベットやカタカナの意味を一つひとつ理解する必要があります。

また、1単語の意味が広義に渡る場合、初心者が単語の意味を自分で判断するのは困難です。

そのため初めて学ぶ場合は通信教育などを活用し、「人に質問できる環境」を用意しましょう。

基本情報技術者の独学:まとめ

今回は基本情報技術者試験の試験概要や過去問・勉強方法をご紹介しました。

ITの進歩が著しい中、エンジニアに対して高い技術力を求められるようになってきました。

2019年度までは20%前後の合格率ですが、2020年度以降40%前後の合格率が見られます。

試験難易度自体は下がっていないため、合格率に惑わされず、確実に解答できる問題を増やしましょう。

幅広い問題に対して「苦手分野」を減らすことで、合格を狙えます。

今回の記事の内容を参考に、試験対策を徹底し基本情報技術者試験合格を目指しましょう。

基本情報技術者におすすめの通信講座6選と失敗しない選び方の記事はこちら

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