調理師は職種や就業年数によって年収や業務内容が異なり、求人内容もさまざまです。
今回は、調理師の職業別年収や主な業務内容、求人について解説します。
当サイトに掲載されている調理師の通信講座についての内容とあわせてご覧ください。
→調理師免許におすすめの4つの通信講座と失敗しない選び方!の記事はこちら
そもそも調理師って何をするための資格?
調理師とは、調理に関する知識や食品の栄養、食中毒など衛生面、適切な調理方法の知識を持っているプロです。
調理師免許を取得すると、飲食店や一流ホテル、保育園などさまざまな職種で調理師として調理を提供できます。
また、調理師免許を取得すると、調理や食品関連の知識を熟知していると認められるため、飲食業界への就職が有利でしょう。
調理師免許取得後、独立・開業を視野に入れている方は、開業手続きで必要な食品衛生責任者の資格取得が可能です。
食品衛生責任者の資格は、講習を受講せずに申請・取得できますよ。
調理師の年収はどのぐらい?
調理師の年収は職種や年齢、経験年数によって差があり、好条件の職種だと年収1000万円以上になることもあるなどさまざまです。
ここからは、調理師の平均年収と職種別年収について解説します。
調理師の平均年収
調理師の平均年収は、およそ330万円です。
しかし、年収は年代によって差が発生するため、20代〜50代と年代別で平均年収を比較していきましょう。
20代 |
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30代 |
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40代 |
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50代 |
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20代は、調理師免許を取得したばかりであり、就職すると見習いとして経験を積み始めるため、見習い期間の年収は270万円です。
しかし、見習い期間を終了すると一人前の調理師として認められるため、給与も徐々にアップして年収300万円以上が見込めるでしょう。
30代になると、調理師として経験も豊富になることから、年収が350万円前後となります。
40代・50代では、料理長として活躍することもできるため、キャリアアップと共に年収もアップするでしょう。
調理師の職種別年収
調理師は職種によって年収が異なります。
レストランや料理店 | 約300万円〜1,000万円 |
一流ホテルなどホテル関係 | 約350万円〜1,000万円 |
ファストフードやファミレスなどチェーン店 | 約250万円〜350万円 |
保育園や介護施設など集団施設 | 約200万円〜350万円 |
開業シェフ | 約250万円〜1,000万円 |
保育園など集団施設、ファストフードなどのチェーン店は年収が約200〜350万円と年収だけで見ると魅力的ではありません。
レストランや寿司屋など料理店では年収約300万円ですが、人気料理店だと年収約1,000万円稼げる場合もあるでしょう。
一流ホテルや結婚式場があるホテルでは、料理の腕が求められるため、年収は約300万円〜最大1,000万円と差があります。
開業シェフの場合、開業したばかりだと希望年収は望めませんが、人気店になると年収1,000万円も夢ではないでしょう。
調理師の年収に差がある理由
調理師の年収に差がある理由はいくつか考えられます。
- 地域によって賃金の差がある
- 経験年数によって基本給や待遇の差がある
- 福利厚生やボーナスの待遇が異なる
- 有名店や一流料理店だと魅力的な待遇が増える
調理師は地域によって賃金が異なり、首都圏や地方都市だと賃金も上がりますが、地方は最低賃金と同等の場合もあります。
また、職種によって福利厚生やボーナスの待遇が異なるため、一概にはいえません。
保育園や介護施設など集団施設だと、福利厚生は充実しているものの、最低賃金と同等の場合があるでしょう。
個人の寿司屋や割烹料理店では、売り上げによって給与への影響があるため、ボーナスも支給されない場合もあります。
有名店や一流料理店だと、給与や待遇が魅力的であるものの、その分スキルやメニューの考案などが求められるでしょう。
調理師の資格で就ける仕事は?
調理師の資格で就ける仕事はいくつかあります。
ここからは、調理師免許取得で就ける仕事を職種別に紹介しましょう。
レストランや料理店
レストランや料理店は、中華料理屋や寿司屋、フランス料理や割烹料理店などさまざまです。
レストランや料理店では、料理への情熱や創作工夫、季節にふさわしい食材を使う新メニューの提案も求められます。
中でも高級料理店になると、調理への正確さや創作工夫を求められることから、ある程度の腕前が必要です。
また、経験を積んで料理の腕が上達して認められると、料理長など役割を任される可能性もありますよ。
一流ホテルや結婚式場のホテル
一流ホテルや結婚式場のホテルでは、調理師として調理全般はもちろん、お客様におもてなしをする創意工夫も求められます。
最初は見習いとして調理師の経験を積むため、皿洗いなどの雑務が多いかもしれません。
しかし、業務に慣れてくれると実際に調理をし、スキルが認められると調理長など役割を任される場合もあります。
一流ホテルや結婚式場のホテルでは、料理への創意工夫が必要であり、お客様の心を掴められるような技術も求められるでしょう。
一流ホテルや結婚式場のホテルで経験を積むとさらに上へ目指しやすく、独立・開業を目指している方にはおすすめです。
居酒屋やファストフードなどチェーン店
居酒屋やファストフード、ファミレスなどチェーン店では、調理全般の業務に調理師として取り組みます。
チェーン店の場合、マニュアルに沿った正確な調理方法が求められるため、技術力はあまり重視されないかもしれません。
しかし、調理師として実績を積むことで厨房全般の業務を任されると、本部への新メニュー提案ができる可能性もあります。
まず、調理師としての就職を考えている方や、深夜営業もしている店舗で効率良く稼ぎたい方にはおすすめです。
保育園や学校・介護施設など集団調理
保育園や学校・介護施設など集団調理の場合、食材発注から調理・調理器具の片付けが主な業務です。
基本的には、栄養士が作成した献立を元に調理しますが、アレルギーがある方に対して特別なメニューを作ることもあります。
また、調理前には食材が傷んでいないか、配送されてきた食材の数が合っているか確認作業も必要でしょう。
保育園や幼稚園の場合、おやつの時間があるため、13時〜15時頃におやつ作りに取り掛かります。
このように、集団調理の職場では、細心の注意を払いながら調理する必要があるため、調理に対する正確さが必須です。
集団施設の勤務時間は、朝から夕方までと理想的な時間帯で働けるため、小さなお子様がいる方などにおすすめですよ。
独立・開業
調理師として現場で経験を積んで、実力が着くと独立・開業ができます。
「自分のお店を持ちたい」「自分の料理を提供したい」と目標を持つ調理師の方も多いでしょう。
独立・開業すると高額な費用は発生しますが、お店の雰囲気に合わせたメニュー開発や流行りのメニューを提供できます。
有名店になると、売り上げが立って稼げるようになるため、調理師として雇われて働くよりも高収入を目指せるでしょう。
調理師の年収や求人について気になる点
ここからは、調理師の年収や求人についてよくある疑問を解説します。
調理師で年収500万円は稼げる?
調理師は低収入のイメージを抱いてしまいますが、職種によって年収500万円以上も稼げる職業です。
調理師の年収は約330万円ですが、年齢や経験を積むことで待遇が上がります。
また、有名な料理店や一流ホテルなど高級路線の職種だと、魅力的な待遇が用意されており、年収500万円以上は稼げるでしょう。
さらに言えば、現場で経験を積み、実力が認められ料理長に昇格することで、年収1,000万円も夢ではありません。
調理師として年収500万円稼ぎたい場合は、職種を問わず首都圏や地方都市の有名店で働くことをおすすめします。
ホワイト企業で調理師として働ける?
調理師として働く上で、ホワイト企業への就職は可能です。
ホワイト企業は、残業が少ない・休日をしっかりと取得できる・働きやすい環境が整っているなどのイメージがあるでしょう。
調理師もホワイト企業で働くことは可能ですが、求人内容や企業の公式ホームページから見極めなければなりません。
ホワイト企業と見極める一案として、健康経営優良法人の認定制度を導入している企業をおすすめします。
健康経営優良法人の認定制度とは、経済産業省が設けている制度であり、法人企業が対象です。
従業員の健康管理や問題点の改善と対策を実施しており、厳しい認定基準をクリアした企業はホワイト企業と認定されます。
ホワイト企業の求人を探す際は、健康経営優良法人の認定制度が表記されているか確認して下さい。
調理師は給料が上がる?
調理師は職種にもよりますが、経験を積みスキルアップすることで、給料が上がるでしょう。
調理師は見習いから始まるため、最初の年収は魅力的とは言えず、生活ができないと諦める方もいるかもしれません。
しかし、数年経験を積み、実力が認められると待遇が良くなり給料がアップします。
特に優良企業や有名店、一流ホテルで調理師として働くと、昇格に伴い給料アップが望めるでしょう。
調理師の年収:まとめ
今回は、調理師の年収や業務内容、求人について解説しました。
調理師の年収は厳しい時期もありますが、経験を積んでスキルアップすることで、給料を上げることは可能です。
調理師で年収500万円を目指すためにも、有名店や一流ホテル、ホワイト企業を中心に求人を探すことをおすすめします。
また、調理師を目指すにあたっては、当サイトに掲載されている調理師の通信講座に関する記事もぜひあわせてご覧ください。
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