ゲームの映像をもっと楽しみたい。高性能なGPUを手に入れたとき、そんな欲が出てくる人は多いだろう。画質設定を引き上げた映像を目に届けるのはモニターだ。細かな描写を見せる解像度はもちろん、光のまぶしさや暗がりの奥行きを表現するパネルの性能も、ゲーム体験を左右する。
そこで今回取り上げるのが、LGエレクトロニクス(以下LG)の「UltraGear evo AI 39GX950B-B」(以下、39GX950B-B)。
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タンデムOLEDを採用するLGのゲーミングモニター
「UltraGear evo AI 39GX950B-B」
39型のウルトラワイド画面に5K2Kの高解像度を組み合わせたゲーミングモニターで、LG第4世代有機ELパネル「タンデムOLED」を採用し、ピーク輝度は最大1,500nit、さらに、モニターに内蔵したプロセッサーによるAI機能も備えている。今年の1月に開催された世界最大の家電見本市「CES2026」でも紹介され、大きな注目を集めたモニターだ。
その実力を、ライターの技術検証に加え、ベテランゲーム実況者・猫マグロ氏にも実際にゲームをプレイしてもらい、その快適性を評価してもらった。プロの目に、本製品はどう映るのか? リアルな使用感をお届けする。
【UltraGear evo AI 39GX950B-B】
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有機ELの黒表現に、
タンデム構造による明るさをプラス
2025年の国内有機ELモニター市場において出荷台数No.1*を獲得したLG。長年にわたり有機ELモニターで業界を先導する同社は、ゲーマーからクリエイターまで幅広いユーザー向けに製品をラインアップしている。
*2025年出荷台数、金額において、IDC調べ
39GX950B-Bの画質を支える「タンデムOLED」は、そんなLGの最新世代の有機EL技術を採用したパネルだ。まずはその特徴から見ていこう。
有機ELは画素自体が発光し、その光を制御して映像を描く。黒を表示する画素は発光を止められるため、暗い背景の中にある小さな光も描き分けやすい。夜景の街灯や暗い場所でのヘッドライトなど、明暗が隣り合う場面は、この特性が特に活きる。
39GX950B-Bが採用するLG第4世代有機ELパネルは、発光層を4層に重ねたタンデム構造になっている。複数の層で発光を分担し、1層あたりの負荷を抑えながら高輝度化を図る仕組み。発光層の積層を最適化し、赤や緑の純色のスペクトル特性を改善、さらに耐久性も向上しているのが大きな特徴だ。
その結果、輝度は標準335nit、ピークで最大1,500nitを実現した。nitは明るさを表す単位で、1nitは1cd/㎡と同じ。ただし、最大1,500nitはAPL 1.5%という条件での公称値であり、画面全体が常にこの明るさになるわけではないが、暗い背景に映える照明や車体の反射といった、局所的な光の表現力の向上には非常に効果的だ。
また、色域は映像制作などで使われるDCI-P3を99.5%カバーする。表現できる色の範囲が広く、鮮やかな色を含む映像を扱えるのが利点だ。
OLEDとウルトラワイドがもたらす
美しい映像と没入感
39GX950B-Bの画面サイズは39型、解像度は5K2K(5,120×2,160ドット)。一般的な4Kの3,840×2,160ドットと縦方向の画素数が同じで、横に1,280ドット広い。画素数で比べると約33%多く、ゲームやアプリをそれだけ広い表示領域で操作できる。画素密度は143ppi。1インチあたりに143個の画素が並ぶという意味で、これによって大画面でも高精細を実現。細かな文字もクッキリした良好な視認性を確保している。
画面はアスペクト比21:9の横長で、曲率1500Rのカーブを持つ。1500Rとは、画面の曲面を円に延ばすと半径1,500mmになることを表す。ウルトラワイドかつ湾曲だと視界のほぼ全体がモニターになるため、高い没入感を味わえる。最近ではゲームやYouTubeなどの動画配信サイトでもウルトラワイド表示への対応が増えており、すぐに楽しめる環境が整っているのも強み。一人称視点のゲーム、または動画では、まるでその場にいるような臨場感を味わえる。
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画面サイズは39型、解像度は5K2K(5,120×2,160ドット)と大画面、高解像度だ。曲率1500Rのカーブを持ち、視野全体が画面になる没入感を味わえる
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Forza Horizon 6を4K(3,840×2,160ドット)で表示させたところ -

39GX950B-Bの5K2K(5,120×2,160ドット)ならば両サイドに表示できる情報が増えて、没入感の高いドライブが楽しめる
映像美の面で注目したいのが、HDR表示の品質を示す「DisplayHDR True Black 500」認証だ。HDRは、明るい光から暗がりまで幅広い明暗を扱う映像方式。True Blackは有機ELなどの自発光ディスプレイに向けた規格で、明るさに加えて、限りなく暗い黒を描けることも求められる。True Black 500では、所定の試験条件で500cd/㎡以上の輝度と、黒レベル0.0005cd/㎡以下などが基準だ。
そのよさを感じやすいのが、夜空に星が点在するシーンや、暗い街並みに照明がともる夜景だ。周囲の黒が浮かずに沈み込むことで、小さな光が際立ち、映像に奥行きが生まれる。洞窟の中でたいまつが揺れる場面なら炎の輝きと岩肌の陰影、宇宙を舞台にした映像なら暗闇と宇宙船の灯りといった具合に、同じ画面の中に暗い部分と明るい部分があるほど特徴をつかみやすい。
39GX950B-Bでは、ここにタンデムOLEDの高輝度が加わる。水面に反射する日差しや金属の光沢など、光がきらりと見えるシーンも楽しみなところだ。HDRを楽しめる機会も増えている。動画配信サービスではHDR対応作品の充実が進んでおり、ゲームだけでなく映画やドラマ、自然の風景を捉えた映像でも、モニターの画質を活かせる。暗いシーンの雰囲気や光のきらめきにこだわるなら、動画鑑賞にも使いたくなるだろう。
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最近ではHDRやウルトラワイド対応の映像コンテンツも増えており、その効果をすぐに楽しめるようになっている
【UltraGear evo AI 39GX950B-B】
映像と音をモニター側で整える
AI機能と便利なDual Mode
もう1つ注目したいのが、内蔵プロセッサーによるAI処理だ。「5K AIアップスケーリング」は、入力された低解像度の映像を、5K2Kの画面に合わせて高精細化する機能となる。処理を担うのはモニター内蔵のプロセッサーで、この機能のためにGPUを買い替える必要はない。
さらに、「AI Scene Optimization」は文書や映画、ゲームなど、表示内容に合わせて画質を自動調整してくれる。「AI Sound Optimization」では、音声や効果音、BGMを分離して最適化し、それを内蔵スピーカーやモニターに接続したヘッドホンで再生が可能だ。ゲーミングモニターには、ゲームジャンルや目的別に画質のプリセットが用意されていることが多いが、都度切り換えるのを面倒だと感じる人もいるだろう。その点、AI Scene Optimizationは自動調整してくれるので試しやすいのもうれしいところだ。
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AI処理はOSDメニューから簡単に有効化できる
ゲーミング機能で注目したいのは「Dual Mode」だ。5,120×2,160ドット/165Hzと、2,560×1,080ドット/330Hzを選択でき、映像の精細さを優先するか、動きの表示を優先するかを切り替えられる。リフレッシュレートは、モニターが1秒間に画面を更新できる回数のこと。60Hzの更新間隔が約16.67msなのに対し、165Hzなら約6.06ms、330Hzでは約3.03msとなり、PCが十分なフレームレートを出せれば、より細かく動きの変化を表示できる。景色を眺めながらゲームの世界観に浸りたいときは5K2K、高いフレームレートを狙うFPSではWFHDと、1台で使い分けられるのが強みだ。
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OSDメニューのDual Modeを有効にすることで最高リフレッシュレートを切り換えられる
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5K2K(5,120×2,160ドット)だとリフレッシュレートは最大165Hz
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WFHD(2,560×1,080ドット)にすれば最大330Hzまで高められる
このメリットが活きるのが、FPSで背後へ振り向くときや、視点を大きく動かしながら周囲を確認する場面だ。画面内の景色や敵の位置が短い間隔で更新されるので、動きの途中を追いやすく、狙った相手を捉え直しやすくなる。横切る敵に照準を合わせ続ける場面はもちろん、遠くの遮蔽物からわずかに姿を見せる敵など、小さな動きに気付く手掛かりが増える点も利点だ。高いフレームレートとリフレッシュレートを組み合わせることで、状況判断やエイムを助けてくれる。
色の切り替え速度を示す応答速度も、公称0.03ms(GTG)と高速だ。画素の色が素早く変わることで、動く物体の輪郭に前の色が残る残像を抑えやすい。高リフレッシュレートによる細かな画面更新と組み合わせ、動きのあるゲーム映像をくっきりと見せるための性能を備えている。
ただし、高Hzの設定だけでゲームの描画枚数が増えるわけではない。実際のフレームレートはPCの性能やゲームの設定に左右されるため、高リフレッシュレートを活かすなら画質設定とのバランスも重要になることは覚えておきたい。5K2Kで最大165Hzの表示性能を十分に引き出すなら、165fps前後を安定して出せる描画性能が目安になる。ゲームにもよるが、描画負荷の高いAAA級のゲームで実現するには、かなりハイエンドのゲーミングPCが必要だ。
大画面での没入感と、画面全体の把握しやすさを使い分けられる
Dual Modeのオプションとして表示サイズやアスペクト比の変更にも対応する。39インチの画面全体を使う表示に加え、24.5型相当など小さな表示領域も選べる。大画面の迫力は魅力的だが、FPSや格闘ゲームでは、画面全体を視野に収めやすいサイズでプレイしたい人も多いだろう。そうした好みに合わせられる機能だ。
たとえばFPSなら、中央の照準付近だけでなく周辺の動きやミニマップにも目を配りたい。格闘ゲームなら、相手との間合いを見ながら画面端までの距離や体力・各種ゲージを把握する必要がある。表示領域を小さくすることで、こうした情報を確認するための視線移動を抑えやすくなる。大きさによる迫力と、一度に見渡せる扱いやすさをゲームに合わせて選べるわけだ。
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画面全体に表示させれば大画面の迫力を存分に確かめられるが、すべてを視野に収めるのは少し難しい
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24.5型相当にすれば画面全体を視野に入れやすくなる。
ゲームによって柔軟に切り換えられるのが強みだ
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表示領域もOSDメニューのDual Modeから選択が可能だ
複数のアプリを余裕で並べられる、横に広い作業領域
ゲーム向けのモニターでも、仕事に使いやすければ導入する理由が増える。5K2Kは4Kと同じ縦2,160ドットを保ちながら横に広いため、ウィンドウを並べる用途と相性がよい。資料確認とWebブラウザでの調べ物をしつつ、並行してオンライン会議に参加するというテレワークではよくあるシチュエーションも、アプリのウィンドウを重ねることなくこなせるのは非常に快適だ。クリエイティブワークでも画像や動画など複数の編集アプリを同時に起動するのが当たり前なので、作業効率をよりアップできる。
ただし、高解像度だから文字が自動的に大きくなるわけではない。Windowsの表示スケールを上げると文字やボタンは大きくなる一方、一度に置ける情報は減る。143ppiの細かさを活かしつつ、無理なく読める大きさと作業領域の広さを両立できる設定を探すのがよいだろう。
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4Kかつスケーリング150%でOfficeやビデオ会議など複数のアプリを配置した状態
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5K2Kかつスケーリング150%で同じアプリを配置した場合。ウィンドウが重ならず効率よく作業ができる
インターフェースはHDMI×2、DisplayPort、USB Type-Cを備える。USB Type-CはUSB PDによる最大90Wの給電にも対応するため、映像出力と給電に対応したノートPCなら、ケーブル1本での接続も可能だ。デスクトップPCをゲーム用、ノートPCを仕事用に使い分ける場合にも便利な構成と言える。
付属スタンドは高さ、上下の傾き、左右の向きを調整できる。原稿を書くときは上体を起こし、コントローラーで遊ぶときは少し深く座る、といった使い方でも、姿勢に合わせて画面を動かせるのは助かるところだ。39型だがスタンドの安定性は高く、ゲームプレイによってマウスやキーボードを激しく動かしても揺れない。
また、大画面かつ湾曲仕様だとどうしても迫力ある雰囲気になりがちだが、その点39GX950B-BはOLEDなので薄型を実現。スッキリしたデザインなのもあって、どんな部屋の雰囲気にもマッチしやすいのもよいところだ。LGは長年にわたり有機ELディスプレイの開発を続けてきたメーカーであり、そうした技術的な蓄積が本製品の高画質やデザイン性にも活かされている。
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HDMI×2、DisplayPort、USB Type-Cの4系統入力に対応
スタンドは高機能で高さは110mmの間で調整ができる
スイベルは左右30度ずつ動かせる
チルトにも対応し、前-8度、後ろ15度まで調整が可能だ
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7W+7Wのステレオスピーカーも内蔵
OLEDでは長時間同じ画面が続くことによる焼き付きも気になるところ。プライベートなら動画配信サイトのUI、仕事ならOfficeやWebブラウザなどで同じ状況が長時間続くことも珍しくないからだ。そのメンテナンス機能として「OLED Care」を用意している。
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OLED Careは、画面移動などの機能によって焼き付きのリスクを低減する
猫マグロ氏による実力検証
ここからは、ホラーからFPSまで幅広いタイトルを手がけ、ゲーム実況歴17年を超える猫マグロさんに「39GX950B-B」を試してもらった。検証に使ったのは、猫マグロさんが長年プレイしている「レインボーシックス シージ(以下、R6S)」だ。普段は24型、240Hzのモニターを使っているという猫マグロさんは、39型の21:9ウルトラワイドをどう評価するのだろうか。
PROFILE

猫マグロ氏
FPSやホラーゲームを中心に幅広いジャンルの実況動画を配信する17年目のベテランゲーム実況者。YouTubeチャンネル「猫マグロの酒場」では、『レインボーシックス シージ』をはじめとしたFPSタイトルから、『DEAD SPACE』や『夜廻三』などのホラーゲームまで、多彩な作品の実況動画を投稿している。
・YouTube(猫マグロの酒場):チャンネル登録者 約8.47万人
・X(@nekomaguro624):フォロワー 約3.65万人
最初に気にしていたのは、画面サイズだったという。横に広いぶん目を動かす範囲が増え、かえって疲れたり、画面端の情報を見落としたりするのではないかと考えていたそうだ。しかし、実際にプレイした印象は大きく異なった。

一番の不安は、横長の画面に目がついていくかという点でした。でも、遊んでいる間はまったく気になりません。首を動かさなくても画面全体を見られますし、左下にピンが出たときも自然と目に入ってきます。みんなが心配するような違和感はありませんでした
曲率1500Rの画面が視界を囲むことで、左右に広い39型でも周辺の情報を捉えやすかったようだ。実戦形式で操作した際には、普段プレイしている場面でも迫力を感じたと話していた。FPSで周囲を確認する用途だけでなく、アドベンチャーゲームや、リアルな映像表現を重視するゲームでも、この広さによる没入感を試してみたいという。
R6Sは屋内戦が多く、暗い部屋や物陰に潜む敵を素早く見つける必要がある。敵の輪郭やチームを示す赤や緑の表示に加え、床などに落ちる薄い影が敵の位置を把握する手掛かりになる場面もある。猫マグロさんは実際の画面を見ながら、暗所の色の濃淡や細かな影が分かりやすい点を挙げた。

建物の外から中を見ると、内部がかなり暗く見える場面があります。このモニターは暗めの画面でも見やすく、色味も自宅の環境とはかなり違うと感じました。こうした細かな影まではっきり映してくれるのは、ゲームでは強みになると思います
※プレイ中は通常設定に加え、「ブラックスタビライザー」でも試してもらいました
ブラックスタビライザー……映像の暗くて見づらい部分を認識して、明るく映し出します。暗い場所に隠れたターゲットを見分けやすくし、ゲームを有利に進めやすくしてくれます。明るさのレベルは、ユーザーの趣向に合わせて調整可能です。
単に画面全体を明るくするだけでは、明るい部分がまぶしくなったり、暗部の雰囲気が失われたりする。暗い場所にいる敵と背景の境目や、薄い影と床の違いを確認しやすいという感想は、タンデムOLEDの明暗表現をゲームプレイでどういかせるかを示すものだ。
続いてDual Modeを使い、5K2K/165HzからWFHD/330Hzへ切り替えてプレイしてもらった。普段から240Hzを使っているため、一般的な60Hzや144Hzからの移行ほど大きな差は出にくい条件だ。それでも猫マグロさんは「違いは絶対に分かります。普段は240Hzでプレイしていますが、330Hzは明らかに速く、滑らかに動きます」と即答した。
さらに、取材時に使ったマウスやキーボードは普段の環境とは異なっていた(ゲーミングデバイスではない)にもかかわらず、横方向へ動く相手に照準を合わせやすかったという。激しく視点を動かしたときも文字が二重に見えるような残像が少なく、頭だけを出している敵を追いやすいとも評価していた。

R6Sは、どんな距離や武器でも頭に1発当てれば倒せるゲームです。それだけ精密なエイムが求められます。画面を動かしたときに敵を見失いにくく、エイムを合わせやすいことは大きいですね。自宅でプレイするときよりも当てやすいと感じました
もちろん、操作に対する画面表示の速さは、モニターだけでなくPCの性能やゲーム内の画質設定にも左右される。応答速度0.03ms(GTG)だけの効果を切り分けた検証ではないが、330Hzの細かな画面更新と高速な応答性能を組み合わせた環境で、240Hzを使い慣れたプレイヤーにも違いが伝わったのは興味深いところだ。
猫マグロさんによると、FPSプレイヤーは画質だけでなく、ゲーム側のアスペクト比や画質設定まで細かく調整することが多いという。R6Sでも、4:3や16:10の表示を選び、敵を大きく見せるプレイヤーがいる。そこに39GX950B-Bの解像度、リフレッシュレート、表示サイズの切り替えを組み合わせれば、映像美を優先するゲームから反応の速さを求める対戦まで、好みに応じて幅広く調整できる。

今は“この設定が唯一の正解”という時代ではなく、靴を選ぶように自分に合った設定を探す人が増えています。その幅にしっかり応えられるモニターだと思います
横に広い5K2Kの画面は、配信や動画編集にも活用できそうだ。猫マグロさんは現在、モニターを横に3台並べて作業しているという。それに対して39GX950B-Bなら、複数のウィンドウを1台にまとめて並べられる。

ゲームだけでなく、配信や編集でも機材の性能は欠かせません。この1台で広い作業スペースを確保し、あまり首を動かさずに複数のウィンドウを見られる。小さな違いでも、それが積み重なれば作業効率がかなり上がると思います
最後には、設置スペースを確保できるなら「本気で買い替えを考える」と話していた猫マグロさん。ウルトラワイドの見やすさ、暗所の描写、330Hzの滑らかさを実際のプレイで確かめたからこそ出た、率直な評価と言えるだろう。
ゲームの景色を楽しみ、仕事にも使う1台として
39GX950B-Bは、39型の大画面に5K2Kの精細さを持たせ、タンデムOLEDによって光と黒を描き分けるゲーミングモニターだ。そこに、入力映像を整えるAI機能と、解像度とリフレッシュレートを選べるDual Modeを組み合わせている。長年にわたりOLED技術を磨いてきたLGのノウハウを投入したモデルであり、同社が培ってきた映像技術とゲーミング機能の集大成と言えるだろう。
ゲームを楽しむ時間も、資料を見ながら作業する時間も、目の前にあるのは同じモニターだ。どちらにも広さと精細さを求める人にとって、本製品は検討したい1台だ。
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