流行ランキングに入るほど女子中高生に大人気のタピオカドリンク、その価格はご存じですか? トッピングやサイズ、ショップによっても違うのですが、一杯だいたい400円~700円。お小遣いでやりくりしている女子たちにとっては、ちょっと贅沢な一杯です。

今の中高生はお小遣いをいくらもらっているのでしょうか。プリキャンティーンズラボ by GMOによる「お小遣い稼ぎに関する調査」(2017年4月)によると、中学生でもっとも多い金額帯が1,000円~3,000円未満(54.8%)、高校生は3,000円~5,000円未満(31.8%)となっています。ただし、高校生は5,000円~10,000円未満も27.9%いますので、5,000円前後が相場でしょうか。

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    読者の皆さんが高校生のころ、お小遣いはいくらでしたか?

友だちと楽しむプリクラは割り勘するとはいえ、一回だいたい400円。カラオケや映画などにも行くと、あっという間にお小遣いがなくなってしまいます。高校生はアルバイトをしている人もいますが、学校によっては禁止ですから、基本的に少ないお小遣いでやりくりしていることになります。

スマホでお小遣い稼ぎ

そんな女子中高生たちがチャレンジするのが、スマホでのお小遣い稼ぎです。前述の調査では、「インターネットを利用したお小遣い稼ぎを行ったことがある」10代女子が約3割もいました。その方法は、「ポイントサイトに登録してポイント交換(40.3%)」と、「不用品などを販売(35.3%)」が突出していたそうです。

「不要品などを販売」するといえば、フリマアプリ「メルカリ」です。メルカリは売り買いともに若い世代に大人気のサービスです。似たようなサービスに「ヤフオク!」がありますが、こちらは18才未満は出品できません。未成年でも、親権者の同意があれば利用できるメルカリへ人気が集中しているのです。

メルカリでは、使いかけの化粧品や試供品なども飛ぶように売れています。ある女子高生は、誰かが使った口紅でも唇に触れる部分だけ切り取ればまったく気にせず使えると言っていました。お小遣いかアルバイトでやりくりしている女子中高生は、「デパコス(デパートコスメ)」と呼ばれる、デパートで販売されるような一流ブランドの化粧品を手に入れるためなら、中古品でもかまわないのです。

「中古品のバックパックをメルカリで売ったら定価で売れた」という女子高生もいました。人気メーカーのバックパックとはいえ、ショップに出かければ買える品だったとのこと。「近くにお店がないのか、メルカリのポイントで買いたかったのかどっちだろう」と不思議がっていました。

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    メルカリで化粧品関連は大人気

気軽に出品できるからこそ、少し心配なところも

進学の時期には、不要になった制服をメルカリで売りたがる中高生が出てきます。もちろん買う側には、進学先で必要なので購入したいという中高生や親御さんもいるのですが、なかには着用済みだから手に入れたい制服マニアもいるのです。有名私立学校の制服は高く売れるという話も聞きます。

メルカリは24時間体制で監視し、使用済みのスクール水着、体操着、学生服類、下着類の販売などを見つけた場合は、取り引きをキャンセルしたり、商品を削除するといった対策を行っています。実際、私が検索してみたところ、該当する出品物はありませんでした。

メルカリは個人情報を出さずに取り引きできるなど、未成年者でも安心して売買できる仕組みを用意しています。だからこそ、中高生でも気軽に取り引きを始めます。前述の調査では、「インターネットでの不用品の販売について保護者に話しているか」との問いに、「話していない」と答えた女子が約2割いました。

ティーンズのみなさん、メルカリもあくまで金銭取り引きなので、深刻なトラブルを抱えないように、売買するときはご両親に話すようにしましょう。事前には話しにくいかもしれませんが、念のためです。もし取り引き中に少しでも不安を感じたら、ご両親をはじめ信頼できる大人にすぐ相談してくださいね。

鈴木朋子

著者プロフィール
鈴木朋子

ITライター・スマホ安全アドバイザー。SNSやスマホなど、身近なITに関する記事を執筆。10代のスマホカルチャーに詳しく、女子高生とプリクラにも出かける。趣味はへんてこかわいいiPhoneケース集め。著書は「親子で学ぶスマホとネットを安心に使う本」(技術評論社)など20冊を超える。