「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

コロナ禍で外出する機会も皆無……このため活躍機会の減ったSurface Go LTE Advanced(初代。以下、Surface Go)。それでも月々のセキュリティ更新プログラムや、先頃リリースされたWindows 10 バージョン20H2(Windows 10 October 2020 Update)への更新など、保守は続けていた。

先日、とある会合に出席するため、バージョン20H2に更新したSurface Goを一週間ぶりに開いたところ、キーボードが反応しないのである。何らかのドライバーに障害が発生したのだろうと、「回復」で初期化(個人用ファイルを保持)を実行し、Surface Pro 7をもって外出した。

帰宅後に再確認したが症状は変わらず。さらに出荷状態に戻してみたが、結果は同じだった。当然ながら、ここに至るまでSurfaceタイプカバーの脱着や接触面の掃除は実行済みだ。Web上であれこれと検索してみたところ、以下の方法で復活する可能性があるという。

  • シャットダウン後にボリュームアップボタンを押しながら電源ボタンを押し、UEFIメニューを呼び出す。「Devices」の「Type Cover port」を「Disabled」に切り替える

  • 「Exit」→「Restart now」を選択する

  • 再びシャットダウンしてからUEFIメニューを呼び出し、「Devices」の「Type Cover port」を「Enabled」に切り替えた後、再起動を実行する

実際に試したところ、先ほどまでの症状がウソのようにSurfaceタイプカバーが反応するようになった。推測の域を超えないが、何らかの原因で無効になってしまったタイプカバーポートに対し、本操作を行うことで有効化をうながしているのだろう。

Surfaceタイプカバーが物理的に故障しているか否かは、通電させる術がないだけに見極めにくいのが玉に瑕(きず)。Surfaceユーザーが筆者と同様のトラブルに出くわした際は、本操作を試してほしい。