iOS 12では「メモ」アプリもこっそりアップデートされています。文字系の機能は大きく変わりませんでしたが、マークアップ機能が大幅にアップデート。描画ツールの線幅や太さが柔軟に設定できるようになり、色数も一気に増えました。

文字の途中に手書きを挿入できる「マークアップ」機能

メモアプリには、手書きの線を書き込めるマークアップ機能があります。キーボードの上、もしくは画面の下にあるペンのアイコンをタップすると、マークアップツールが表示されます。

  • ペンのアイコンをタップしてマークアップツールを表示。一見すると従来のツールと変わりませんが……

  • 描画ツール(ペン・マーカー・鉛筆)をタップすると、それぞれ線の太さと色の透明度(色の濃さ)を選べるメニューが表示されます

  • カラー選択ツール→右端をタップ→100色以上の色が選択できるようになりました

  • 消しゴムツールは従来と同じ。触れた部分を線単位で消します

  • 移動ツールも従来と同じ。囲った部分・触れた部分を移動したり、コピー&ペーストができます

  • 太さや色の濃さで同じ描画ツールでもこんなに違いが出ます。iPad/iPad Pro+Apple Pencilほどではありませんが、以前よりグッと表現力が上がっています

  • 「完了」をタップするとマークアップ機能が終了→余白をタップ→キーボードが表示され、文字入力を再開できます

なお、メモで入力したテキストの上にマークアップで書き込むことはできません。

貼り付けた写真の上に書き込む

メモには写真を貼りこめますが、マークアップを使えばその写真に書き込みを加えることができます。

  • メモに貼り付けられた写真をタップ→マークアップボタンをタップ→マークアップツールが表示されました。使い方は同様です

  • 右下の「+」をタップすると文字や図形を追加できます→作業が終わったら「完了」をタップ→元の画面に戻ります

なお、このマークアップ機能はメモだけでなく「写真」アプリやメールの添付ファイル(PDF)でも使えます。

メモに搭載されているもう一つの手書き機能

ところで、メモアプリには"もう一つの手書き機能"があります。「+」ボタンを押して表示されるメニューの中にある「スケッチを追加」です。こちらについては特にアップデートされた部分はありません。使用する場合はお間違いのないようご注意ください。

  • 「+」をタップ→「スケッチを追加」→スケッチ画面が表示されます。「完了」をタップすると、メモ上に貼り付けた画像として保存されます