Discordの共同創業者兼CTOであるStanislav Vishnevskiy氏は11月4日、Discordのクライアント全体をRustベースへ移行する開発方針を自身のXで明らかにした。現行のデスクトップ版で採用しているElectronを廃止し、近日中のユーザーテスト開始を目指すという。現時点でDiscordから正式なリリース時期などは発表されていない。

  • Discord、デスクトップアプリをElectronからRustへ移行へ。CTOが開発方針を明らかに

    Discord、デスクトップアプリをElectronからRustへ移行へ。CTOが開発方針を明らかに

Discordでは2018年からRustを採用しており、すでにインフラや音声関連技術、現行クライアントの一部で使用している。今回の刷新ではデスクトップ版のElectronを廃止し、GUIにはRust製フレームワーク「GPUI」を採用する。Electronの代替として使われることもあるTauriは採用しないようだ。

スマートフォン版についてもReact Nativeを廃止する方針で、UI自体はネイティブのまま維持しつつ、Rustを介してデスクトップ版とアプリコードを共有するという。

Vishnevskiy氏が公開した開発中クライアント「Discord Phoenix」のスクリーンショットでは、Windowsのタスクマネージャー上でメモリ使用量が約290MBとかなり少ない。ただし動作条件や現行版との同条件での比較結果は示されておらず、正式版で同程度のメモリ使用量になるかは不明。

Discordはゲーム中のボイスチャットなどで常駐利用されることも多く、Electronからの移行によってメモリ使用量や起動速度などがどこまで改善されるかが注目される。Vishnevskiy氏は新クライアントについて「近日中にユーザーとのテストに投入したい」としているが、具体的な公開時期は明らかにしていない。